SPUTNIKの記事によると、RFKjrはバイデンがウクライナ、イスラエル、その他の国に追加の安全保障支援を提供するよう議会に提出した1060億ドルの追加要請に関して、「この援助パッケージから最も利益を得る立場にあるのは防衛請負業者だ。戦争はビッグビジネスだ」と述べたという。

https://sputnikglobe.com/20231022/rfk-jr-says-us-defense-firms-gain-the-most-from-biden-aid-package-request-1114413967.html

「大統領候補のロバート・F・ケネディ・ジュニアは火曜日、企業と「軍産複合体」が米国であまりにも大きな力を持ち、住宅価格の高騰を引き起こし、戦争を煽り、国民を助けるべき連邦資金を枯渇させていると述べた。」

　RFKjrは、アメリカ帝国の軍産複合体や製薬会社を批判の対象にしている。そのRFKjrが大統領候補として、共和党、民主党を脅かすくらいの人気を得ているということは、多くのアメリカの一般市民にもRFKjrの主張が腑に落ちる、共感できるということだろう。

https://abcnews.go.com/Politics/rfk-jr-now-presidential-candidate-ukraine-vaccines-economy/story?id=100247005

https://www.daytondailynews.com/local/robert-f-kennedy-jr-to-speak-today-in-west-chester/VQUOJWT4KFATPCSWPIJ6EQRLEA/

　翻って、我が日本の問題意識を概観すると、どう見てもRFKjrの問題意識に追いついていない。日本人は、アメリカ帝国に対してRFKjrとそれを支持するアメリカ人有権者の目線で見ている人はおそらく、ごく少数派ではないか？

　一般の日本人B層は空気が読めていない。日本のB層の民度は、極めて憂慮するべき水準であろう。未だにパックスアメリカーナのユメの中で、アメリカ帝国の庇護があれば、万事大丈夫とカンチガイしている。

　仮にRFKjrが勝利したなら、B層を善導するべき日本の官僚機構はどう動くべきか、シミュレーションは必要だろう。その点の準備は大丈夫だろうか？しかし、RFKjrが勝たなくても、アメリカ帝国の覇権衰退は避けられない。アメリカ帝国の軍産複合体やDS、戦争屋に対するアメリカ人の批判も顕在化している。世界の潮流は確実に変わる。

　日本だけが取り残されていくのではないか？