RT 14 Sep, 2023 旧世界秩序は終わった-ブリンケン https://www.rt.com/news/582934-blinken-post-cold-war-order/ ワシントンは「強者の立場から」リーダーシップを維持しなければならない、と米国務長官が主張した- アントニー・ブリンケン米国務長官は、世界は新たな外交秩序に移行しつつあり、ワシントンは、ロシアと中国からの脅威の増大に打ち勝つ道をリードしなければならず、それは、同盟国と協力して、旧体制が失敗した国々と、信頼関係を構築することによって為される、と主張した。 ブリンケン氏は水曜日、ワシントンのジョン・ホプキンス大学での講演で「一つの時代が終わり、新たな時代が始まり、私たちが今下す決断が今後数十年の未来を形作ることになる」と述べた。 同氏は、「数十年にわたる相対的な地政学的安定が権威主義的勢力との競争の激化に取って代わられた」ことで「冷戦後の秩序」は終わったと述べた。 即ち、それらの勢力はロシアと中国に率いられているとブリンケン氏は述べ、「ウクライナにおけるロシアの侵略戦争は、国際秩序に対する最も差し迫った、最も深刻な脅威である」と付け加えた。中国は国際秩序を再構築することを望んでおり、そのための経済力、外交力、軍事力、技術力を発展させているため、最大の長期的課題を突きつけていると同氏は主張した。 ブリンケン氏は、「北京とロシアは、『制限なし』のパートナーシップを通じて世界を独裁政治にとって安全なものにするために協力している」と主張した。 同氏は、ロシアと中国は既存の秩序を「西側の押しつけ」と決め付けているが、その秩序は普遍的価値観に根ざしており、国際法に規定されていると主張した。 皮肉なことに、同氏はまた、とある大国は「自らの選択を他国に指示できる」と信じている―とライバル2国を非難したが、この非難は米国政府に対してますます強くなっている。 「この世界において、北京やモスクワが多国間システムの柱を書き換えようとする時、あるいは破壊しようとする時、そのような秩序は単に西側諸国が他の国々を犠牲にして自らの利益を増進させるために存在するのだ―と彼らが虚偽の主張をする時、世界中の国々で大合唱が起こり、人々は立ち上がって言うだろう―『いや、あなた方が変えようとしているシステムは我々のシステムだ。それは我々の利益に資するものだ』」とブリンケンは主張した。 ブリンケン氏は、主にその「謙虚さ」により、米国は「強い立場から」指導するだろうと示唆した。また、「旧秩序が約束の多くを果たせなかった多くの国や国民の信頼を獲得しなければならないことは承知している」と付け加えた。 同盟関係がワシントンの成功の鍵になる、とブリンケン氏は言う。NATOの能力と妥当性が公然と疑問視されてから僅か数年後でありながら、西側の軍事ブロックは「かつてないほど大きく、強く、団結している」と彼は主張した。 ロシアとウクライナの紛争は、「何処であれ、国際秩序への攻撃は何処であれ、人々を傷つける」ことを証明した、とブリンケン氏は述べた。更に、米国はウクライナがロシアを打ち負かし、「活気に満ちた繁栄した民主主義国家」として紛争から脱却することを目指していると付け加えた。 * 悪い冗談でしかない。米国(DS)自体が悪い冗談だから当たり前だ。こんな正気を失っている連中を、然るべきポジションに就いている者たちが全く糾弾せず、見て見ぬフリ、ひたすら追随―を決め込んでいるのが日本である。そうして本当に「もう取り返しがつかない」段階になって、漸く世間がザワつき始める━何事であれ、毎度この繰り返しだ。これこそが日本の「揺るぎない」伝統だ。
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RT 14 Sep, 2023
旧世界秩序は終わった-ブリンケン
https://www.rt.com/news/582934-blinken-post-cold-war-order/
ワシントンは「強者の立場から」リーダーシップを維持しなければならない、と米国務長官が主張した-
アントニー・ブリンケン米国務長官は、世界は新たな外交秩序に移行しつつあり、ワシントンは、ロシアと中国からの脅威の増大に打ち勝つ道をリードしなければならず、それは、同盟国と協力して、旧体制が失敗した国々と、信頼関係を構築することによって為される、と主張した。
ブリンケン氏は水曜日、ワシントンのジョン・ホプキンス大学での講演で「一つの時代が終わり、新たな時代が始まり、私たちが今下す決断が今後数十年の未来を形作ることになる」と述べた。 同氏は、「数十年にわたる相対的な地政学的安定が権威主義的勢力との競争の激化に取って代わられた」ことで「冷戦後の秩序」は終わったと述べた。
即ち、それらの勢力はロシアと中国に率いられているとブリンケン氏は述べ、「ウクライナにおけるロシアの侵略戦争は、国際秩序に対する最も差し迫った、最も深刻な脅威である」と付け加えた。中国は国際秩序を再構築することを望んでおり、そのための経済力、外交力、軍事力、技術力を発展させているため、最大の長期的課題を突きつけていると同氏は主張した。
ブリンケン氏は、「北京とロシアは、『制限なし』のパートナーシップを通じて世界を独裁政治にとって安全なものにするために協力している」と主張した。 同氏は、ロシアと中国は既存の秩序を「西側の押しつけ」と決め付けているが、その秩序は普遍的価値観に根ざしており、国際法に規定されていると主張した。 皮肉なことに、同氏はまた、とある大国は「自らの選択を他国に指示できる」と信じている―とライバル2国を非難したが、この非難は米国政府に対してますます強くなっている。
「この世界において、北京やモスクワが多国間システムの柱を書き換えようとする時、あるいは破壊しようとする時、そのような秩序は単に西側諸国が他の国々を犠牲にして自らの利益を増進させるために存在するのだ―と彼らが虚偽の主張をする時、世界中の国々で大合唱が起こり、人々は立ち上がって言うだろう―『いや、あなた方が変えようとしているシステムは我々のシステムだ。それは我々の利益に資するものだ』」とブリンケンは主張した。
ブリンケン氏は、主にその「謙虚さ」により、米国は「強い立場から」指導するだろうと示唆した。また、「旧秩序が約束の多くを果たせなかった多くの国や国民の信頼を獲得しなければならないことは承知している」と付け加えた。
同盟関係がワシントンの成功の鍵になる、とブリンケン氏は言う。NATOの能力と妥当性が公然と疑問視されてから僅か数年後でありながら、西側の軍事ブロックは「かつてないほど大きく、強く、団結している」と彼は主張した。
ロシアとウクライナの紛争は、「何処であれ、国際秩序への攻撃は何処であれ、人々を傷つける」ことを証明した、とブリンケン氏は述べた。更に、米国はウクライナがロシアを打ち負かし、「活気に満ちた繁栄した民主主義国家」として紛争から脱却することを目指していると付け加えた。
*
悪い冗談でしかない。米国(DS)自体が悪い冗談だから当たり前だ。こんな正気を失っている連中を、然るべきポジションに就いている者たちが全く糾弾せず、見て見ぬフリ、ひたすら追随―を決め込んでいるのが日本である。そうして本当に「もう取り返しがつかない」段階になって、漸く世間がザワつき始める━何事であれ、毎度この繰り返しだ。これこそが日本の「揺るぎない」伝統だ。