いま病人なのかどうかはともかく、ドイツの経済問題はいつでも結局EU全体にも及ぶ問題であり、 そして、ドイツ経済としても、EUの発展という視点でも、重要なのが東欧等の地域です。 中共経済が没落しつつある今、今後東欧等の発展を独仏がが自国にとりこみたければ、東欧等の防衛を独仏は自国の問題として考えるしかありません。 米国の姿勢をみていると、独仏をおしのけてまで直接東欧等に関与しようとしている様子ではありません。 現状では、東欧等こそが(国により濃淡はあれど)、EUでありながら、(独仏ではなくて)米国を求めているのです。 むしろ今後中長期的には米国の国力が低下し、欧州に今ほどかかわれなくなっていくのなら、 ここにドイツがどういう解答を打ち出すか、それこそがドイツ経済の将来を決めるでしょう。 ところで、しばしばおもうのが、「他の条件が同じままで」、いま、ドイツがロシア側につくことなどできない、ということです。 ドイツがロシア側につけば、米国との関係は、かわって当然でしょうね。それは米国を、今以上に敵にするということです。 日本を例に考えればよくわかるのではないでしょうか。日本が中共の属国になれば、 日本は米国の敵になります(敵といっても、今でもある意味敵ですが、敵としての段階が数段あがるでしょう)。 当然、オーストラリア等との関係もかわるでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
いま病人なのかどうかはともかく、ドイツの経済問題はいつでも結局EU全体にも及ぶ問題であり、
そして、ドイツ経済としても、EUの発展という視点でも、重要なのが東欧等の地域です。
中共経済が没落しつつある今、今後東欧等の発展を独仏がが自国にとりこみたければ、東欧等の防衛を独仏は自国の問題として考えるしかありません。
米国の姿勢をみていると、独仏をおしのけてまで直接東欧等に関与しようとしている様子ではありません。
現状では、東欧等こそが(国により濃淡はあれど)、EUでありながら、(独仏ではなくて)米国を求めているのです。
むしろ今後中長期的には米国の国力が低下し、欧州に今ほどかかわれなくなっていくのなら、
ここにドイツがどういう解答を打ち出すか、それこそがドイツ経済の将来を決めるでしょう。
ところで、しばしばおもうのが、「他の条件が同じままで」、いま、ドイツがロシア側につくことなどできない、ということです。
ドイツがロシア側につけば、米国との関係は、かわって当然でしょうね。それは米国を、今以上に敵にするということです。
日本を例に考えればよくわかるのではないでしょうか。日本が中共の属国になれば、
日本は米国の敵になります(敵といっても、今でもある意味敵ですが、敵としての段階が数段あがるでしょう)。
当然、オーストラリア等との関係もかわるでしょう。