キューバ・ピッグス湾の侵攻を画策したCIAが、その計画完遂を妨害し、結果的に失敗に追い込んだケネディ大統領に根深い遺恨があった、ということは十分に説得力がある見解だ。 また、ケネディ大統領がベトナムからの撤退を考えていて、そのことが軍産複合体を激怒させたことが、暗殺の原因ではないかという見方もある。 後者の見方も、RFKjrは示していたと思う。 それぞれ、主流権威筋メディアからは「陰謀論」のレッテル貼りがあるだろうし、史実に照らしても、諸説あると思う。 個人的には、ケネディ暗殺の真相はともかくこの二つの史実から見えてくることは二点だと考えている。 それはアメリカ帝国の政治に根深い諜報機関と軍部の暗躍があること。即ち、非民主的な謀略の体質である。 少なくとも、ケネディが暗殺されたのは事実であり、犯人がオズワルドではない、と断定するなら、アメリカ帝国の政治には大統領すら消す、そのような裏の、深奥の意思決定機関があるということだろう。 それは、時にネオコンと言ったり、金融資本と言ったり、軍産複合体と言ったり、DSと言ったりする。それは、一部の特権や利権により結びついた複合体かも知れない。 何れにせよ、ケネディ暗殺や戦争輸出、カラー革命のような政権転覆策動、そしてウクライナ支援といった事実の一つ一つは、アメリカ帝国の覇権維持、そのことによるアメリカ帝国の利権維持策として、一本の糸で繋がっているように考えている。 アメリカ帝国の覇権と利権が世界中を不安定化している。アメリカ大統領とも、表の政府とも異なる、なにか得体のしれないものが、アメリカ帝国の覇権と利権にしがみついているイメージである。 それだからこそ、次のアメリカ大統領選挙に注目しているし、期待もしている。何故なら、トランプやRFKJrが候補者であるからだ。 彼らは、得体のしれないアメリカ帝国の覇権と利権の擁護者には、少なくとも見えない。 CAITLIN JOHNSTONEというヒトはアメリカの民主主義に関連して、最近次のようなコラムを書いていた。 「アメリカ人はそのようなことについて投票する権利はない。彼らは、世界中に広がる帝国の必要性を促進するために何をしなければならないか、あるいは世界中に広がる帝国が存在すべきかどうかについて投票することはない。帝国の行動が投票対象になることはない。投票対象となるのは、大統領が中絶に反対する最高裁判事を任命するかどうかや、銃規制を支持するかどうかといった、帝国の運営を妨げる可能性のない問題だけである。そして、投票する国民は、双方が全力で綱を引っ張り続けることで、綱引きゲームの小さな損益によって政府の実際の大規模な行動がまったく影響を受けないことに気づかないように、できるだけ多くの問題で常に五分五分の状態に保たれる。」 https://caitlinjohnstone.com.au/2023/08/10/its-never-about-the-us-president-its-about-the-us-empire/ アメリカ帝国が民主主義か?それは私にとっては愚問になった。また、アメリカ帝国の属国である日本国が民主主義であるか、それも同様に愚問だ。 どうすることも出来ない微力を悟っている私としては、大統領選挙に期待する反面で、アメリカ帝国の自滅を願ってもいるのである。
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孫崎享チャンネル
(ID:119568177)
キューバ・ピッグス湾の侵攻を画策したCIAが、その計画完遂を妨害し、結果的に失敗に追い込んだケネディ大統領に根深い遺恨があった、ということは十分に説得力がある見解だ。
また、ケネディ大統領がベトナムからの撤退を考えていて、そのことが軍産複合体を激怒させたことが、暗殺の原因ではないかという見方もある。
後者の見方も、RFKjrは示していたと思う。
それぞれ、主流権威筋メディアからは「陰謀論」のレッテル貼りがあるだろうし、史実に照らしても、諸説あると思う。
個人的には、ケネディ暗殺の真相はともかくこの二つの史実から見えてくることは二点だと考えている。
それはアメリカ帝国の政治に根深い諜報機関と軍部の暗躍があること。即ち、非民主的な謀略の体質である。
少なくとも、ケネディが暗殺されたのは事実であり、犯人がオズワルドではない、と断定するなら、アメリカ帝国の政治には大統領すら消す、そのような裏の、深奥の意思決定機関があるということだろう。
それは、時にネオコンと言ったり、金融資本と言ったり、軍産複合体と言ったり、DSと言ったりする。それは、一部の特権や利権により結びついた複合体かも知れない。
何れにせよ、ケネディ暗殺や戦争輸出、カラー革命のような政権転覆策動、そしてウクライナ支援といった事実の一つ一つは、アメリカ帝国の覇権維持、そのことによるアメリカ帝国の利権維持策として、一本の糸で繋がっているように考えている。
アメリカ帝国の覇権と利権が世界中を不安定化している。アメリカ大統領とも、表の政府とも異なる、なにか得体のしれないものが、アメリカ帝国の覇権と利権にしがみついているイメージである。
それだからこそ、次のアメリカ大統領選挙に注目しているし、期待もしている。何故なら、トランプやRFKJrが候補者であるからだ。
彼らは、得体のしれないアメリカ帝国の覇権と利権の擁護者には、少なくとも見えない。
CAITLIN JOHNSTONEというヒトはアメリカの民主主義に関連して、最近次のようなコラムを書いていた。
「アメリカ人はそのようなことについて投票する権利はない。彼らは、世界中に広がる帝国の必要性を促進するために何をしなければならないか、あるいは世界中に広がる帝国が存在すべきかどうかについて投票することはない。帝国の行動が投票対象になることはない。投票対象となるのは、大統領が中絶に反対する最高裁判事を任命するかどうかや、銃規制を支持するかどうかといった、帝国の運営を妨げる可能性のない問題だけである。そして、投票する国民は、双方が全力で綱を引っ張り続けることで、綱引きゲームの小さな損益によって政府の実際の大規模な行動がまったく影響を受けないことに気づかないように、できるだけ多くの問題で常に五分五分の状態に保たれる。」
https://caitlinjohnstone.com.au/2023/08/10/its-never-about-the-us-president-its-about-the-us-empire/
アメリカ帝国が民主主義か?それは私にとっては愚問になった。また、アメリカ帝国の属国である日本国が民主主義であるか、それも同様に愚問だ。
どうすることも出来ない微力を悟っている私としては、大統領選挙に期待する反面で、アメリカ帝国の自滅を願ってもいるのである。