大手新聞の社説に出るべき記事でないか。だが、今の日本でそれはない。そこが問題なのである。

> 岸田政権は．．．「国際秩序」を守るため、大わらわのように見える。米国の要求に従って．．．安保防衛、経済、教育など、あらゆる領域にわたり．．．日本を米国の下に一体化する「日米統合」を拙速に促進している．．．

百歩譲って、国内でとことん議論した末に出した結論がこれならば仕方がないが、そんな議論があろうはずもなく、コソ泥みたいに卑怯な立ち回りで勝手に「売国」政策をゴリ押ししているだけだろう。「分かっている」日本人からすれば、「何で自国民を犠牲にする政治を平気でやれるのだ?!」となるが、これも日本の会社等でよく見られる長らくの伝統の顕れだろう。即ち、上には常にヘーコラして、責任etc.は ぜんぶ下に丸投げ━これである。勿論、ここでの最上位は米国（DS）だ。なぜ平気で「責任etc.を ぜんぶ下に丸投げ」できるのかといえば、下に対して愛着など微塵も無いからだ。この社会風土、企業風土から「今だけ、カネだけ、自分だけ」なるフレーズが出てくるのは必然だ。トップが、イザとなれば我先にと逃げる━日本社会の隅々まで、何処を切取ってもこの構図がある。残念ながら、今日日、卑しさ丸出しの劣化した日本人が増殖し過ぎた感がある。よって－

> 今の日本で、後者の道を選択するような政党は極少数派に止まっている

と相成る。「後者の道を選択」しようにも多勢に無勢のトホホ状況。
一方、「米覇権秩序」の翳りもまた「驕る平家は久しからず」の一つに過ぎないと思う。驕らなければいいものを、そうできない人間の哀れだ。そんな「他所者」連中の傍若無人には「愛国」を持ち出さなくてもいいのでないか。
レストランで食事をしていると、外国人の一団が入って来て、「人数が多いから、お前たちのテーブルを寄越せ」と言ってくる━これを追い払うのは「愛国」でなく、ただ「当たり前」のことだ。