>R・F・ケネディ・ジュニア立候補表明。 問題の本質はRFK.Jrの世論調査支持率というより、アメリカ帝国が民主主義を僭称しているだけの国でしかなく、その本質は軍産複合体という戦争屋により支配された「悪の帝国」でしかない、ということだろう。 アメリカ帝国軍産複合体は、戦争で儲ける仕組みが確立している。 https://thegrayzone.com/2023/06/29/nuclear-annihilation-max-blumenthal-security-council/ Max Blumenthalの国連演説を再掲する。 不正選挙や司法の武器化、不公正な金融資本主義、主流権威筋メディアをつかった衆愚政治。アメリカ帝国の本質はそれのみである。 次の問題は自浄出来るか?ということだが、私は悲観的である。バイデンが民主党の大統領候補として最有力視されていることが、全てを物語る。耄碌していても務まるのがアメリカ帝国大統領ということだ。小沢一郎氏のコトバを借りるなら、神輿は軽くて、パーが良い、というわけだろう。だが、担ぎ手が軍産複合体の戦争屋やネオコンでは、ジョークにも、笑い飛ばすわけにもいかないが。 アメリカ帝国の大統領選挙は注目に値する。トランプが勝つかどうか、基本的にアメリカ帝国の「自浄」となりうると考えている。 だが、過度な期待は禁物だろう。 私は、もっとも期待しているシナリオはアメリカ帝国の自滅である。 ①ドル覇権崩壊と、②ウクライナでの「ロシア勝利」=NATO敗北である。 このことにより、中露グローバルサウスの政治経済的影響力が拡大するであろう。別の言い方をするなら、世界の多極化である。 その時、世界がどのように変貌を遂げるか、そんなことはハッキリ言ってどうでもよい。 大事な問題は、アメリカ帝国軍産複合体、戦争屋どもが牛耳るこの世界の不正義が変革することである。 ①②によって、パックスアメリカーナの終焉が象徴的に刻まれることだろう。 ウクライナの領土はどうなろうと知ったことではない。停戦和平のみが正しい道だ。ロシアは併合した領土を死守するだろう。他に答えはあり得ない。 Moon of Alabama、7月10日付は「NATOの大転落」という題であった。 この中で、イェンス・ストルテンベルグの発言として「私たちは必要な限りウクライナを支援していきます。なぜなら、ウクライナがこの戦争に勝てない限り、加盟国問題は全く議論されるべきではないからだ。」が、紹介されている。 「ウクライナがこの戦争に勝てない限り」 ウクライナは勝てない。だから、ウクライナのNATO加盟もあり得ない、ということだ。 だから、ゼレンスキーは「ヴィリニュスに向かう途中、ウクライナ抜きの表現が検討されているというシグナルを受け取った。そして、この文言はあくまで招待によるものであり、ウクライナの加盟によるものではないことを強調したい。招待(!)にもウクライナの加盟にも期限がなく、ウクライナを招待するにも「条件」という奇妙な文言が付け加えられるというのは、前代未聞で不合理なことだ。」とツイートしたというが、私はホンキでゼレンスキーがNATO加盟できると信じているなら、まことに愚かだと言わざるを得ない、と考えている。 プーチンは失脚しないし、ウクライナは戦争に勝てない。 この事実現実を踏まえるなら、停戦和平となっても、ロシアとしては、最低でも朝鮮半島方式であろう、と私は考えている。ならば、永遠にウクライナのNATO加盟はない。 何れにせよ、事実現実を無視した国際政治とは何なのか?すべては、アメリカ帝国により世界の事実現実が歪められている問題に収斂するのではないか? アメリカ帝国は世界のガンであると考えている所以である。
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>R・F・ケネディ・ジュニア立候補表明。
問題の本質はRFK.Jrの世論調査支持率というより、アメリカ帝国が民主主義を僭称しているだけの国でしかなく、その本質は軍産複合体という戦争屋により支配された「悪の帝国」でしかない、ということだろう。
アメリカ帝国軍産複合体は、戦争で儲ける仕組みが確立している。
https://thegrayzone.com/2023/06/29/nuclear-annihilation-max-blumenthal-security-council/
Max Blumenthalの国連演説を再掲する。
不正選挙や司法の武器化、不公正な金融資本主義、主流権威筋メディアをつかった衆愚政治。アメリカ帝国の本質はそれのみである。
次の問題は自浄出来るか?ということだが、私は悲観的である。バイデンが民主党の大統領候補として最有力視されていることが、全てを物語る。耄碌していても務まるのがアメリカ帝国大統領ということだ。小沢一郎氏のコトバを借りるなら、神輿は軽くて、パーが良い、というわけだろう。だが、担ぎ手が軍産複合体の戦争屋やネオコンでは、ジョークにも、笑い飛ばすわけにもいかないが。
アメリカ帝国の大統領選挙は注目に値する。トランプが勝つかどうか、基本的にアメリカ帝国の「自浄」となりうると考えている。
だが、過度な期待は禁物だろう。
私は、もっとも期待しているシナリオはアメリカ帝国の自滅である。
①ドル覇権崩壊と、②ウクライナでの「ロシア勝利」=NATO敗北である。
このことにより、中露グローバルサウスの政治経済的影響力が拡大するであろう。別の言い方をするなら、世界の多極化である。
その時、世界がどのように変貌を遂げるか、そんなことはハッキリ言ってどうでもよい。
大事な問題は、アメリカ帝国軍産複合体、戦争屋どもが牛耳るこの世界の不正義が変革することである。
①②によって、パックスアメリカーナの終焉が象徴的に刻まれることだろう。
ウクライナの領土はどうなろうと知ったことではない。停戦和平のみが正しい道だ。ロシアは併合した領土を死守するだろう。他に答えはあり得ない。
Moon of Alabama、7月10日付は「NATOの大転落」という題であった。
この中で、イェンス・ストルテンベルグの発言として「私たちは必要な限りウクライナを支援していきます。なぜなら、ウクライナがこの戦争に勝てない限り、加盟国問題は全く議論されるべきではないからだ。」が、紹介されている。
「ウクライナがこの戦争に勝てない限り」
ウクライナは勝てない。だから、ウクライナのNATO加盟もあり得ない、ということだ。
だから、ゼレンスキーは「ヴィリニュスに向かう途中、ウクライナ抜きの表現が検討されているというシグナルを受け取った。そして、この文言はあくまで招待によるものであり、ウクライナの加盟によるものではないことを強調したい。招待(!)にもウクライナの加盟にも期限がなく、ウクライナを招待するにも「条件」という奇妙な文言が付け加えられるというのは、前代未聞で不合理なことだ。」とツイートしたというが、私はホンキでゼレンスキーがNATO加盟できると信じているなら、まことに愚かだと言わざるを得ない、と考えている。
プーチンは失脚しないし、ウクライナは戦争に勝てない。
この事実現実を踏まえるなら、停戦和平となっても、ロシアとしては、最低でも朝鮮半島方式であろう、と私は考えている。ならば、永遠にウクライナのNATO加盟はない。
何れにせよ、事実現実を無視した国際政治とは何なのか?すべては、アメリカ帝国により世界の事実現実が歪められている問題に収斂するのではないか?
アメリカ帝国は世界のガンであると考えている所以である。