大学時代、漠然と新聞社に就職できたら、いいなぁ、と考えていた。青臭いサヨク学生にして、授業もほどほどに不真面目だった私は、新聞社にはとても入れるとは思えず、単なる憧れの職業であった。 私の学生時代は、新聞社は社会の木鐸、ペンは剣よりも強し、みたいな社会正義の象徴ではなかったか?当時の学生には人気職種だったような気がする。 しかし、今や、凋落著しいのは誰の目にも明らかだ。 2024学生の就職人気ランキング100位以内に新聞社は見えない。 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20230412_48385/#:~:text=%E3%80%8C%E3%83%8B%E3%83%88%E3%83%AA%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97,13%E4%BD%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%82 https://agora-web.jp/archives/2025795.html 今から数年前、2017年当時から、「就職人気ランキングで全滅した新聞の凋落」(アゴラ 論壇プラットフォーム2017.04.29 )とある。今は更に、新聞社という業態の問題は深刻化しているだろう。 「学生は、社会の中核的役割を形成していく人たちです。その一群の人たちがマスメディアに関心を失えば、将来、さらに新聞の部数は減少します。社会全体のあり方を考える国民の問題意識も後退し、身の周り情報、自分の考え方に合う情報に押し流されていくのでしょうか。マスメディアの危機は今後も蓄積され、ある段階で変化が一気に表面化する。その段階にすでに差し掛かっている調査と、思います」 「社会全体のあり方を考える国民の問題意識も後退」。実際、マスコミというと、学生人気は、広告代理店は根強い。しかし、広告代理店には社会の木鐸になる機能は無いだろう。 インターネットの普及、パソコン、スマホにより情報が簡単に入手出来る。海外メディアの情報も端末さえあれば、翻訳して読むことが出来る時代だ。 紙媒体の新聞には、印刷と配送という点でのタイムラグもあるし、速報性という点で見劣りがする。 では、情報が正確か? というと、そこも心許無い。 例えば、新型コロナ禍やmRNAワクチン、ロシアによる特別軍事作戦に関するロシア一方的糾弾、安倍銃撃事件に関する真相究明姿勢の欠如等の「大本営発表」が多すぎる。 異論を封殺した「大本営発表」は、正確性とは関係ない単なる言論統制の一種だ。政府発表等は一つの見方に過ぎない、という姿勢が主流権威筋メディアに見えない。 最近、大本営発表にウンザリしている私は、両論併記とか、事実の解釈に関する多様な見方の取り上げの有無、ということの重要さをしみじみ考えている。 そうなると、やはりスマホ、パソコンからユーチューブ、ツイッター、ブログ等のインターネット情報を参照して、考えをまとめることが圧倒的に増えた。 新聞購読者である私自身が、実は新聞を信用していない。なんとなく、購読を止められないだけ。だから、ワカモノに、新聞くらい、読まんか!と、説教する気にもならない。
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大学時代、漠然と新聞社に就職できたら、いいなぁ、と考えていた。青臭いサヨク学生にして、授業もほどほどに不真面目だった私は、新聞社にはとても入れるとは思えず、単なる憧れの職業であった。
私の学生時代は、新聞社は社会の木鐸、ペンは剣よりも強し、みたいな社会正義の象徴ではなかったか?当時の学生には人気職種だったような気がする。
しかし、今や、凋落著しいのは誰の目にも明らかだ。
2024学生の就職人気ランキング100位以内に新聞社は見えない。
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20230412_48385/#:~:text=%E3%80%8C%E3%83%8B%E3%83%88%E3%83%AA%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97,13%E4%BD%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%82
https://agora-web.jp/archives/2025795.html
今から数年前、2017年当時から、「就職人気ランキングで全滅した新聞の凋落」(アゴラ 論壇プラットフォーム2017.04.29 )とある。今は更に、新聞社という業態の問題は深刻化しているだろう。
「学生は、社会の中核的役割を形成していく人たちです。その一群の人たちがマスメディアに関心を失えば、将来、さらに新聞の部数は減少します。社会全体のあり方を考える国民の問題意識も後退し、身の周り情報、自分の考え方に合う情報に押し流されていくのでしょうか。マスメディアの危機は今後も蓄積され、ある段階で変化が一気に表面化する。その段階にすでに差し掛かっている調査と、思います」
「社会全体のあり方を考える国民の問題意識も後退」。実際、マスコミというと、学生人気は、広告代理店は根強い。しかし、広告代理店には社会の木鐸になる機能は無いだろう。
インターネットの普及、パソコン、スマホにより情報が簡単に入手出来る。海外メディアの情報も端末さえあれば、翻訳して読むことが出来る時代だ。
紙媒体の新聞には、印刷と配送という点でのタイムラグもあるし、速報性という点で見劣りがする。
では、情報が正確か?
というと、そこも心許無い。
例えば、新型コロナ禍やmRNAワクチン、ロシアによる特別軍事作戦に関するロシア一方的糾弾、安倍銃撃事件に関する真相究明姿勢の欠如等の「大本営発表」が多すぎる。
異論を封殺した「大本営発表」は、正確性とは関係ない単なる言論統制の一種だ。政府発表等は一つの見方に過ぎない、という姿勢が主流権威筋メディアに見えない。
最近、大本営発表にウンザリしている私は、両論併記とか、事実の解釈に関する多様な見方の取り上げの有無、ということの重要さをしみじみ考えている。
そうなると、やはりスマホ、パソコンからユーチューブ、ツイッター、ブログ等のインターネット情報を参照して、考えをまとめることが圧倒的に増えた。
新聞購読者である私自身が、実は新聞を信用していない。なんとなく、購読を止められないだけ。だから、ワカモノに、新聞くらい、読まんか!と、説教する気にもならない。