> 米政権は、北朝鮮などによる安全保障上の脅威に連携して対処することを重視し、 米国(DS)こそが「安全保障上の脅威」━これは もはや全世界の共通認識だろう。ロシア、中国、イラン等、非西側国が具体例を出して何度も指弾している通りだ。ならば、アジア諸国がDSから身を守るには「東アジア共同体」を構築するのが最善策だ。だが、覇権を死守したい米国(DS)は、だからこそ、そんな共同体作りを絶対許さない。哀れ、DSの召使い国である日韓は、中国/ロシアと戦うDSの前線基地にされる運命ということだ。 > この中、従軍慰安婦問題、徴用工問題で日韓関係は悪化している状況である。 覇権国家の常套手段である分断統治上、日韓関係の悪化は好都合でもあったろうが、そんなものは状況次第でコロコロ変わるのだろう。今は、召使い同士に喧嘩されては対露/対中戦略上困るというだけのことだ。所詮、DSにとって日韓は単なる駒でしかない。 > 他方韓国も、戦前の日本の行動に対する謝罪を求める声がある。特に文在寅大統領...の時には...日本の戦前問題の追及を重視した。 韓国(あるいは朝鮮)にとっての「日本の戦前問題」とは何か。私も、殆ど知らない大勢の一人だが、従軍慰安婦問題、徴用工問題だけに留まるまい。これらを引き起こすに至った日本による非道な植民地統治にまで遡って追求するものに違いない。日本の非道ぶりは秀吉の朝鮮出兵が布石となった。1年半前だったか、岡山県津山市東一宮で行われた「耳塚(耳地蔵)鎮魂・供養式」には鳩山由紀夫氏も出席されたが、こんなことを言っても一般の日本人には何のことかサッパリ分らないのが現状だ。だが、朝鮮側の人には、今もって許せない史実に違いない。ドイツと違って、日本は自らの非道を勝手に御破算にし続けてきたからだ。「非道」DNAを受け継ぐ日本の支配層の多くが、戦後も鉄槌を下されることなく、支配階級に返り咲いてしまったことが諸悪の根源だ。 ”歴史家のハリー・ハルトゥーニアンが言い放った含蓄のあるコメントを引いておきたい。ハルトゥーニアンは、東京裁判とは「最初から最後までペテンであり、うまく演出されたシナリオの上演」(『歴史と記憶の抗争』301頁)だったと言う。その「演出されたシナリオ」の制作には、米国の世界戦略を背負ったマッカーサー率いるGHQと、日本側の政治エリートとの合意があったと見る...東京裁判が、まるで一方的な「勝者による敗者の裁き」だったと論難する向きが多いだけに、双方の合意に基づく「ペテン」だったというハルトゥーニアンの東京裁判観ほど、戦後日本像に、新たな息吹を吹き込むものはない。”(中尾茂夫著「世界マネーの内幕」/2022) この「日本側の政治エリート」人脈こそが、嬉々として米国(DS)の「召使い」に成り下がる輩だろう。日本がやらかしてきた国内外での「非道」を決して まともに認めず、ドイツのように総括しない この連中に日本人大衆が鉄槌を下せなければ、「日本の戦前問題」も決して解決に至らないということだ。
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孫崎享チャンネル
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> 米政権は、北朝鮮などによる安全保障上の脅威に連携して対処することを重視し、
米国(DS)こそが「安全保障上の脅威」━これは もはや全世界の共通認識だろう。ロシア、中国、イラン等、非西側国が具体例を出して何度も指弾している通りだ。ならば、アジア諸国がDSから身を守るには「東アジア共同体」を構築するのが最善策だ。だが、覇権を死守したい米国(DS)は、だからこそ、そんな共同体作りを絶対許さない。哀れ、DSの召使い国である日韓は、中国/ロシアと戦うDSの前線基地にされる運命ということだ。
> この中、従軍慰安婦問題、徴用工問題で日韓関係は悪化している状況である。
覇権国家の常套手段である分断統治上、日韓関係の悪化は好都合でもあったろうが、そんなものは状況次第でコロコロ変わるのだろう。今は、召使い同士に喧嘩されては対露/対中戦略上困るというだけのことだ。所詮、DSにとって日韓は単なる駒でしかない。
> 他方韓国も、戦前の日本の行動に対する謝罪を求める声がある。特に文在寅大統領...の時には...日本の戦前問題の追及を重視した。
韓国(あるいは朝鮮)にとっての「日本の戦前問題」とは何か。私も、殆ど知らない大勢の一人だが、従軍慰安婦問題、徴用工問題だけに留まるまい。これらを引き起こすに至った日本による非道な植民地統治にまで遡って追求するものに違いない。日本の非道ぶりは秀吉の朝鮮出兵が布石となった。1年半前だったか、岡山県津山市東一宮で行われた「耳塚(耳地蔵)鎮魂・供養式」には鳩山由紀夫氏も出席されたが、こんなことを言っても一般の日本人には何のことかサッパリ分らないのが現状だ。だが、朝鮮側の人には、今もって許せない史実に違いない。ドイツと違って、日本は自らの非道を勝手に御破算にし続けてきたからだ。「非道」DNAを受け継ぐ日本の支配層の多くが、戦後も鉄槌を下されることなく、支配階級に返り咲いてしまったことが諸悪の根源だ。
”歴史家のハリー・ハルトゥーニアンが言い放った含蓄のあるコメントを引いておきたい。ハルトゥーニアンは、東京裁判とは「最初から最後までペテンであり、うまく演出されたシナリオの上演」(『歴史と記憶の抗争』301頁)だったと言う。その「演出されたシナリオ」の制作には、米国の世界戦略を背負ったマッカーサー率いるGHQと、日本側の政治エリートとの合意があったと見る...東京裁判が、まるで一方的な「勝者による敗者の裁き」だったと論難する向きが多いだけに、双方の合意に基づく「ペテン」だったというハルトゥーニアンの東京裁判観ほど、戦後日本像に、新たな息吹を吹き込むものはない。”(中尾茂夫著「世界マネーの内幕」/2022)
この「日本側の政治エリート」人脈こそが、嬉々として米国(DS)の「召使い」に成り下がる輩だろう。日本がやらかしてきた国内外での「非道」を決して まともに認めず、ドイツのように総括しない この連中に日本人大衆が鉄槌を下せなければ、「日本の戦前問題」も決して解決に至らないということだ。