青山透子さんの著書は以前にも読ませてもらいましたが、その論旨の特徴は「事故原因や経過についての説明に満足できない(実際は自分が分からないだけなのだが)」→「誰かが意図的に破壊したのではないか、そして隠蔽工作を行ったのではないか」→「それは国家権力や米軍や自衛隊以外に考えられない」、というように推論に推論を重ねた結果、陰謀があったという断定に行きつくのである。正真正銘の陰謀論である。 孫崎さんの案内文の中に明らかな誤解と思われる点があるので、一つだけ指摘しておきたい。 「着力点」というのは力学では「作用点」と同じ意味で、機体上の何らかの「力点」から力が加えられたということです(例えば整備不良などにより機体の一部が異常振動を起こし「作用点」に力がかかるとか)。決してミサイルのような飛翔物体がそこに当たることを意味しません。だいたい考えてみたらわかると思いますが、ミサイルのようなものが当たったとしたら激しい衝撃とともに機体は大きく破壊され、機長も乗客もすぐに事故原因が分かりますよ。事故発生後、機長はしばらく地上との交信を続けていたのですから、当然その報告をするはずです。
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孫崎享チャンネル
(ID:43359342)
青山透子さんの著書は以前にも読ませてもらいましたが、その論旨の特徴は「事故原因や経過についての説明に満足できない(実際は自分が分からないだけなのだが)」→「誰かが意図的に破壊したのではないか、そして隠蔽工作を行ったのではないか」→「それは国家権力や米軍や自衛隊以外に考えられない」、というように推論に推論を重ねた結果、陰謀があったという断定に行きつくのである。正真正銘の陰謀論である。
孫崎さんの案内文の中に明らかな誤解と思われる点があるので、一つだけ指摘しておきたい。
「着力点」というのは力学では「作用点」と同じ意味で、機体上の何らかの「力点」から力が加えられたということです(例えば整備不良などにより機体の一部が異常振動を起こし「作用点」に力がかかるとか)。決してミサイルのような飛翔物体がそこに当たることを意味しません。だいたい考えてみたらわかると思いますが、ミサイルのようなものが当たったとしたら激しい衝撃とともに機体は大きく破壊され、機長も乗客もすぐに事故原因が分かりますよ。事故発生後、機長はしばらく地上との交信を続けていたのですから、当然その報告をするはずです。