中庸左派 のコメント

>日本社会の「紙文化離れ」が急速に進んでいる。

 理由は、大衆娯楽の多様化やスマホ、インターネットの普及等様々なのでしょうが、私が気になるのは、大新聞等、主流権威筋メディアの論調の画一化です。

 新聞は特に読む気がしなくなります。ロシアウクライナ戦争に関する報道ぶりは「大本営発表」と、断じざるを得ず、戦争を煽るだけの論陣に目眩を覚えます。

 その昔、朝日ジャーナルという雑誌があり、私は学生時代に愛読していました。左翼系偏向雑誌といったレッテル貼りは当時からありましたが、私の青い知的欲求を満たしてくれる雑誌でありました。廃刊に寂しさを覚えたものでした。

 また、思い出されるのは、「噂の真相」です。下世話な芸能ネタから、権力批判まで何でもありの異型の左翼雑誌でした。これも随分前に廃刊になりました。

 両雑誌とも、反戦平和の思想は貫かれていたと思います。もっとも、最近、私は反戦平和とは、思想というより「技術」の問題だと考えています。戦争の勝敗、どっちが勝つかより、終わらせるための妥協と外交交渉術、即ち「技術」。

 ロシアウクライナ戦争が始まってから、岩波の「世界」の論調もチェックしましたが、ロシア糾弾だけの印象です。それで、戦争が終わるなら良いのでしょうが、そんなわけがない。

 ネトウヨという人達がいます。ここの「場」にも現れています。そうした人の本質や実体は、①戦争を煽ること(戦争に反対しないこと)②感情的嫌中嫌ロのような人種主義だと考えています。ただ、論理的に中露が危険だ、という人には論理的に説明、説得すれば良いので、問題ないでしょう。

 問題は①②です。今や、主流権威筋メディアは、私が懸念する①②に大きくブレているようにしか見えません。

 何れにせよ。その意味で、ウヨクとかサヨクに拘ること自体無意味になったということでしょう。朝日や毎日が左派系かと、今問うなら、一笑に付されるだけ。
 
 実際、私は最近は、右派系のメディアから様々な情報や論調を入手ています。自分なりの切り口(①と②)さえあれば、もはやウヨクもサヨクもどうでもよくなりました。

 昭和世代の私でさえ、主流権威筋メディアとしての大新聞にはあまり期待していませんから、大新聞の衰退は免れないのではないかな、と思います。

 しかし、主流権威筋メディアに抗うゲリラ的出版社が衰退することには、ホントに危機感を覚えます。

 スマホは紙媒体が衰退する要因かも知れませんが、スマホの翻訳機能により、タス通信とか、RT、環球時報を直接読めるようになりました。技術の進歩は、痛し痒し、というところでしょうか?

No.3 24ヶ月前

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