りゃん のコメント

2でわたしがurl引用した記事には、

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ロシアのウクライナ侵攻では、AI=人工知能を使って作られた「ディープフェイク動画」が注目され、日本でも今年4月にSNSを使った発信の真偽や意図を分析し、フェイクニュースによる世論誘導を防ぐ役割を担う「グローバル戦略情報官」が防衛省に新設されています。
防衛省では、こうしたフェイクニュース対策をさらに強化するため」
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の措置を今回とるのだという内容が書かれています。

実際に当時のネットでは今以上に「ディープフェイク動画」が氾濫していました。ロシア側に都合のいいものも、ウクライナ側に都合のいいものもあったとおもいます。精巧につくられた「ディープフェイク動画」には一見リアリティが非常に高く、本当にあったことを撮影したものと見分けがつかないものがあります。

では記事中に出てくる「グローバル戦略情報官」とはどういうものか。これは新設された4月ごろにいくつか報道されています。それらも調べればすぐわかりますが、大臣会見ではどう説明されているかというと、

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「グローバル戦略情報官」には、今後、諸外国による対外発信の戦略的な意図や、フェイクニュース等の影響を踏まえつつ情報分析を行い、防衛省のみならず政府全体の情報業務に貢献することを期待しています」
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云々とあります。
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2022/0401a.html

こういうのは、ひとことでいえば、「防諜活動」といいます。「百年前」には日本でもまともな防諜活動をやっていたとおもいますが、敗戦後、米国支配のもとダメになっていました。それが少し復活するということですね。

要約すると、防諜活動のために、まず4月にグローバル戦略情報官が新設され、今度はその機能が少し強化されるのだろうとおもわれます。強化して、「●フェイクニュースによる情報戦に確実に対処できる体制の構築と対外発信の強化や、●情報本部でAIを活用した公開情報の自動収集・分析機能を整備する」ということですね(2のurlの記事から)。

もっとも、「防諜活動」にも行き過ぎはありえます。

今年のノーベル平和賞を受賞したロシアの団体「メモリアル」の幹部は「真実はロシア国営放送がつくる」と言っています。RTなんかも、それに大いに協力していますよね。「メモリアル」はロシア政府によって弾圧され強制的に解散させられたようです。

こういうふうな防諜活動をやる国になってはいけませんが、そうならないように、きっと東京新聞などが厳しくチェックしてくれることでしょう。

「防衛省は、「AI技術を使って国内世論を誘導する工作の研究に着手した」などとする一部報道について「全くの事実誤認であり、防衛省として、国内世論を特定の方向に誘導することを目的とした取り組みを行うことはありえない」と明確に否定しました」(2のurlの記事から)ということです。ロシアだったら今回フェイクニュースを流した東京新聞は解散ですね。日本がロシアのような国でなくて本当に良かった。

No.14 23ヶ月前

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