りゃん のコメント

前回の記事へのコメントで、わたしは、
「露の核兵器使用を支持するのかしないのか」
を、フレデイさんとチューさん(注)に問いました。

注 呼ばれてないのに出てきてかまってほしそうにしている感じがねずみに似ているなどの理由で、このように呼んでいます。

わたし自身はもちろん露が露宇戦争で核兵器を使うことを支持しません。
また、仮に露が使った場合、米あるいはNATOが報復として核兵器を使用するのも支持しません。もっとも米(ということはNATOも)は、そもそも核兵器を使用しないでしょう。これはchangeさんと同意見です。ただその先におこることについてわたしの意見を書いておくなら、

多くのNATO国、とくに露の脅威を直接受ける東欧の国々が自主核武装を目指し、歯止めが効かなくなるでしょう(これに近いことは、わたしは、露宇戦争がはじまりNATOの東方拡大が問題になったころにすでにここで指摘しています)。そしてトルコはその先頭をきるでしょう。

なお、トルコ人は、自国のために米国が核兵器を使うなどとは、ほんの1ミリもおもってないでしょう。しかし、NATOにはいれば、とりあえず露の領土侵略の脅威は低減される。これがトルコ人のリアリズムというものですが、このあたりがチューさんなど、まったくわかってなさそうです。

話を戻すと、その一方、旧ソ連圏の国々は、決定的に露離れをおこすことでしょう(カザフスタンなど)。
その結果、世界は今以上に不安定になり、死ななくても良かった人々が多数死ぬことになるだろうとおもいます。日本も例外ではないでしょう。

さて、フレデイさんは、
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ウクライナの傀儡がレッドラインを超えたらロンパリニューヨークワシントンを核で報復するでしょう。私はねロシアのその行為に同意しますよ。
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と書いて露の核兵器使用を支持しています。まさか、「ロンパリニューヨークワシントン」への攻撃以外は支持していなかったとは、おっしゃらないでしょう。

フレデイさんらしく率直であり、こういう態度はわたしは愛すべきものとおもいますが、たとえば、フレデイさんが核兵器禁止条約を支持していたことと、どのように整合性をもたせるのか。まあ、フレデイさんにこういう議論は無理なのかもしれません。

チューさんは、フレデイさんの率直さに比べると、議論がいかにも揚げ足を取られたくない気分に満ちたもので、自分が答えられない理由を他人になすりつけるものであり、こういうヒトが上にいるんじゃ労組がツバも引っ掛けられないよなあと感じるものです。単に自分が
「露の核兵器使用を支持するのかしないのか」
を明らかにすることすらできないのは、ほんとに他人事ながら、惨めの限りです。

わたしは、ご両人が、
「もちろん、何があろうと、露の核兵器使用は肯定しませんよ」とおっしゃることを、ほんのすこしは期待していましたが、まあ、これが、20世紀後半から21世紀初頭の「日本のリベラル」の行き着いた地点のひとつなのでしょう。

No.11 25ヶ月前

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