りゃん のコメント

孫崎さんは、元首の葬儀と、元総理大臣の葬儀の違いもわからないのだろうか。安倍首相の国葬には、天皇も直接出席しないといわれているが、英女王の国葬には、たぶん天皇は出席するだろう。

むしろ、安倍首相の国葬に元首あるいは元元首クラスが出席するといわれているというほうに注目すべきではないのか。

また、「2NN」は孫崎さんは右よりと言っているが、5ちゃんのニュース系掲示板すべてが右よりなわけではないし、自民党政権支持なわけではない。しいていえば、草の根保守が国民の中に相対的に多いことを反映して、嫌韓な気風はあるようにみえる。だから、統一教会問題には厳しいし、同様に朝鮮総連やチュチェ思想がもし問題になれば、非常に厳しい議論がおこなわれるだろう。

国葬(名称に関係なく実質的意味での)は別に民主的なものではない。天皇や女王は民主的存在ではない。また国葬される人の業績が客観的に素晴らしいからというものでもない。国葬はノーベル賞ではない。ウインザー朝にしてもエリザベス女王にしても、敵と憎んでいるひとびとはいるだろう。わたしも別に安倍首相を総体としては支持していない(個々では支持できるものもあるが、とくにチャイナ肺炎に対して中国人観光客をダラダラ入国させたことがもっとも支持できない。あのころこの点を批判していたのは、このブログではわたしだけだった)。

では国葬とは何かというと、国葬は国としての価値観を表現し、それに共鳴する諸国との友誼を深める機会なのであり、安倍国葬について岸田首相が「わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示していく。合わせて来日する各国要人と集中的に会談を行い、安倍氏が培った外交的遺産をしっかり受け継ぎ、発展させる意思を内外に示す」と説明しているのは、日本の価値観としてまっとうであり、また安倍氏が選挙中に凶弾にたおれ、キューバも半旗を掲げたという事実からは、岸田氏の言葉を裏付ける実質的な事実がある。

国の価値観の表現という意味では、たとえばロシアのいう大ロシア主義とか、中国のいう中華民族の復興とかと同じなのであり、暴力の匂いがついてまわるこれらを支持しているヒトビトが「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く」を支持できないというのは、よくよく鑑賞すべきことと感じる。

ただ、安倍首相の国葬だけで終わるのでは、不十分と感じる。この機会に国葬についての法を定め、自衛隊員の殉職に国葬をもって報いることを可能にすることは、中国やロシアの侵略戦争を米兵ひとり殺せなかった「反米」なヒトビトが支持している現状を見るにつけ、急務と考えている。

No.2 26ヶ月前

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