りゃん のコメント

中学生にも分かる版 があったので、対応部分を掲載しておきます。

中華民国政府(蒋介石政府)は、日本の外交方針の基本的な考え方を理解せぬまま分別なく抵抗を続け、東アジアの平和をかき乱して日本に武器を執らせるに至って4年余りが経過しました。幸いにも、国民政府(汪兆銘政府)に変わりました。日本は汪兆銘政府とよき隣国としてお互いに助け合うようになったのですが、重慶に残る蒋介石政府はアメリカ及びイギリスからこっそりと助けてもらってこれに頼り、同じ中国人である汪兆銘政府とまだお互いにせめぎあっている姿勢を改めていない状況です。米英両国は、蒋介石政府を支援して東アジアの混乱を助長し、「平和のため」という美名にかくれて、実はこっそりとアジアの覇権を握ろうとするけしからん考え方を持っているのです。

それだけでなく、米英両国は同盟国を誘って日本の周辺において軍備を増強して我が国に挑戦し、さらに日本の平和的な通商に対してあらゆる妨害を加え、ついに経済断交をし、日本の存立に重大なる脅威を加えました。私は政府に対してこの事態を平和のうちに解決させようとし、じっと我慢をしてきましたが、米英両国はお互いに仲良くしていこうという精神はほんの少しもなく、この状態の解決を先延ばしにして、この間にかえって我が国にとっての経済上や軍事上の脅威がますます増大し、我が国に圧力をかけて従わせようとしています。

このように事態が推移すると、東アジアの安定に関する大日本帝国の積年の努力は水の泡となり、日本の存立もまた危うくなっています。事態がここまで悪くなっている日本は、今や自存自衛のため、決意を持って一切の障害を粉々にするほかはありません。

No.37 29ヶ月前

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