プーチンは、2月21日（現地時間）に親ロシア派武装勢力占領地域の独立承認のさいに以下に要約される演説をしています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21DCN0R20C22A2000000/

このなかでウクライナについて
「ウクライナは単なる隣国ではない。我々自身の歴史、文化、精神的空間の切り離しがたい一部なのだ。現代のウクライナは完全にロシア、正確には共産主義のロシアによってつくられた。レーニンや同志たちがロシアの歴史的領土を切り離すという方法でつくった。」
と述べています。これは孫崎さんが触れない点です。

少し意味がわかりにくいのですが、プーチンが言っている意味は、
１，ウクライナはもともとロシアである
２，ウクライナが独立国、独立民族となっているもともとは、レーニンと共産主義がそうあつかったからだ（これはわたしも以前に一度指摘しました）
３，プーチンのロシアでは、レーニンと共産主義のウクライナに対するあつかいを否定し、ウクライナをもともと（つまりロシアの一部）に戻す

という意味になります。これを支持するのは、
１，帝政ロシアによる帝国主義を現代のロシアに呼び戻すことを指示するヒトビト（ロシア国内のそれも高齢者に多いとおもいます）
２，なにがなんでも反米マニア、反米なら侵略戦争や大虐殺も支持するヒトビト
の二種類なのだろうとおもいます。

わたしは今まで反米なヒトビトは、多少はマルクス主義（社会主義、共産主義）をひきずっているのだとおもっていましたが、これはわたしが間違っていた。かれらは、単に反米マニアなだけで、それ以外になにか原理とか理屈はないヒトビトです。だからこそ多少は共産主義をひきずっている日本共産党とはなしがあわないというわけです。