<ロシアとの問題以前に、EU内の意志統合、特に電力供給源に関してドイツと他の国々の間で大きな差が出ていることは、日本にとっても大きな教訓である。> ドイツが掲げた「原発ゼロ」が、現実的に可能かどうかである。リベラルは心酔しているが正しいかどうか。 現在のドイツは確かに、10年間で原発22%から11%に減少させ、再生17%から45%と大きく飛躍させている。 問題は、石炭火力に変わる電力源を天然ガスに求めざるを得ないし、電力量を確保するため、原発電力のあるフランスから電力の供給を受けている。 総電力確保の視点で、ドイツと他のEU諸国間で大きな違いがある。 ドイツはかたくなまでに「原発ゼロ」方針を徹底しようとしているが、現実的には、フランスから原発電力供給を受け、ロシアからはパイプラインで天然ガス供給を受けなければ電力確保できないのです。 日本の場合、島国であり、パイプラインをロシアから引いた場合、ドイツ同様にロシアの意向に逆らえなくなる。ドイツの例を教訓にして、小型原発開発など原発の研究開発は欠かせない国家としての使命なのでしょう。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
<ロシアとの問題以前に、EU内の意志統合、特に電力供給源に関してドイツと他の国々の間で大きな差が出ていることは、日本にとっても大きな教訓である。>
ドイツが掲げた「原発ゼロ」が、現実的に可能かどうかである。リベラルは心酔しているが正しいかどうか。
現在のドイツは確かに、10年間で原発22%から11%に減少させ、再生17%から45%と大きく飛躍させている。
問題は、石炭火力に変わる電力源を天然ガスに求めざるを得ないし、電力量を確保するため、原発電力のあるフランスから電力の供給を受けている。
総電力確保の視点で、ドイツと他のEU諸国間で大きな違いがある。
ドイツはかたくなまでに「原発ゼロ」方針を徹底しようとしているが、現実的には、フランスから原発電力供給を受け、ロシアからはパイプラインで天然ガス供給を受けなければ電力確保できないのです。
日本の場合、島国であり、パイプラインをロシアから引いた場合、ドイツ同様にロシアの意向に逆らえなくなる。ドイツの例を教訓にして、小型原発開発など原発の研究開発は欠かせない国家としての使命なのでしょう。