係る画家も知らなかったが、ご解説から米国白人にとって黒人差別問題がタブーである様を改めて痛感させられる。ロックウェルの「我々すべてが共有すべき問題」「ミシシッピーでの殺人」には怒りもこめられているのでないか。歌ではビリー・ホリデイの代表曲「奇妙な果実」等もあるが、この「我々すべてが共有すべき問題」の解決には、歴史を遡らざるを得まい。黒人への偏見、差別、憎悪がどう始まったのかも十分知らねばなるまい。かつて藤永茂氏ブログで知った白人女性作家オリーブ・シュライナーは、小説「マショナランドの騎兵ピーター・ハルケット」(1897)で、当時 南アフリカを極悪非道で占領していた大英帝国 植民地政治家、セシル・ローズの「システム」を勇気を持って、公然と非難した。本の巻頭には まさに「奇妙な果実」の写真が載っている。今読んでいる「岸惠子自伝」にゴリ島/セネガルの「奴隷の館」前で聴かれたという、有名になる前のユッスー・ンドゥールが澄んだ声に怒りを込めた歌を記憶を辿って書き起こされていた- 「ブラック・アフリカには歴史がないなどと、白い人間が与太をほざく...おれらの血を、白人吸血鬼が吸いに来た...ポルトガルや英国から、オランダやフランスから。泣いても叫んでも足かせ手かせの鎖や拷問...ああアフリカよ、ああナイルよ...そしておわりに おれらを奴隷として白人社会へ連れ出す船を運んでいった...」 ルビー・ブリジスさんは超優秀で この小学校に通うことになったらしいが、白人達のデモ「帰れ!」「お前の来るところじゃない!」は1学期間続いたそうだ。時が経ってオバマの時代、大統領執務室の隣室に「我々すべてが共有すべき問題」を飾る際、ブリジス氏は「黒人の仮面を被った」大統領からホワイトハウスに招待されたとのこと。
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孫崎享チャンネル
(ID:18471112)
係る画家も知らなかったが、ご解説から米国白人にとって黒人差別問題がタブーである様を改めて痛感させられる。ロックウェルの「我々すべてが共有すべき問題」「ミシシッピーでの殺人」には怒りもこめられているのでないか。歌ではビリー・ホリデイの代表曲「奇妙な果実」等もあるが、この「我々すべてが共有すべき問題」の解決には、歴史を遡らざるを得まい。黒人への偏見、差別、憎悪がどう始まったのかも十分知らねばなるまい。かつて藤永茂氏ブログで知った白人女性作家オリーブ・シュライナーは、小説「マショナランドの騎兵ピーター・ハルケット」(1897)で、当時 南アフリカを極悪非道で占領していた大英帝国 植民地政治家、セシル・ローズの「システム」を勇気を持って、公然と非難した。本の巻頭には まさに「奇妙な果実」の写真が載っている。今読んでいる「岸惠子自伝」にゴリ島/セネガルの「奴隷の館」前で聴かれたという、有名になる前のユッスー・ンドゥールが澄んだ声に怒りを込めた歌を記憶を辿って書き起こされていた-
「ブラック・アフリカには歴史がないなどと、白い人間が与太をほざく...おれらの血を、白人吸血鬼が吸いに来た...ポルトガルや英国から、オランダやフランスから。泣いても叫んでも足かせ手かせの鎖や拷問...ああアフリカよ、ああナイルよ...そしておわりに おれらを奴隷として白人社会へ連れ出す船を運んでいった...」
ルビー・ブリジスさんは超優秀で この小学校に通うことになったらしいが、白人達のデモ「帰れ!」「お前の来るところじゃない!」は1学期間続いたそうだ。時が経ってオバマの時代、大統領執務室の隣室に「我々すべてが共有すべき問題」を飾る際、ブリジス氏は「黒人の仮面を被った」大統領からホワイトハウスに招待されたとのこと。