一時期勤めていた特許庁をアインシュタインは「世俗の僧院」と回想していた。 だが、世俗の諸々にウンザリ、もしくはバカバカしくなるのは、優れた頭脳の持ち主だけの特権でない。 何を幸福と思うか、何を美しいと感じるか、要は美意識の問題でないか。生まれつきの性格、感性に因るところが大きい気がするが、振幅の大きい人生経験が そうさせてしまうことも多々あるだろう。恐らく香月康男もその一人と思う。また、一冊も読んでいないが、先頃亡くなられた歴史学者・色川大吉氏は“生き残った兵士として戦後の人生は「おまけのようなもの」で、「怖いもの なんて何もない」とよく口にしていた”(週刊読書人 2021/10/22号)そうである。これも「超然と出世間的に利害損得の汗を流し去った心持ち」に近いのでないか。 「振幅の大きい人生経験」という点では、勿論、孫崎さんにも当て嵌まるでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18471112)
一時期勤めていた特許庁をアインシュタインは「世俗の僧院」と回想していた。
だが、世俗の諸々にウンザリ、もしくはバカバカしくなるのは、優れた頭脳の持ち主だけの特権でない。
何を幸福と思うか、何を美しいと感じるか、要は美意識の問題でないか。生まれつきの性格、感性に因るところが大きい気がするが、振幅の大きい人生経験が そうさせてしまうことも多々あるだろう。恐らく香月康男もその一人と思う。また、一冊も読んでいないが、先頃亡くなられた歴史学者・色川大吉氏は“生き残った兵士として戦後の人生は「おまけのようなもの」で、「怖いもの なんて何もない」とよく口にしていた”(週刊読書人 2021/10/22号)そうである。これも「超然と出世間的に利害損得の汗を流し去った心持ち」に近いのでないか。
「振幅の大きい人生経験」という点では、勿論、孫崎さんにも当て嵌まるでしょう。