りゃん のコメント

「論文」以外に、「サプライチェーンの問題」も提示しておられるので、こちらも検討してみよう。
孫崎さんが根拠に挙げているのは、購買力平価ベースのGDPである。単位はたぶんUSドルである。要するに、相手の経済規模が大きいからその経済圏にはいったほうが得だという論理である。

ほんとうだろうか?

単にそれだけなら、19世紀末の清朝は、もっともっともっともっともっと、英国の経済圏に組み込まれた方が得だったというはなしになる。安全保障のはなしを抜きに「経済圏にくみこまれる」はなしはできないというべきだろう。これはもちろん米国が相手でも同じなのだが、敗戦からの歴史をひきずっているため、日本にとって身動きがいっそう困難であることはいうまでもない。

なお、その中国のGDPそのものが今後どうなるのかというはなしになりつつある。その一端は、3回前の回で書かせていただいた。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2055300

No.6 36ヶ月前

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