妄想の万年中年 のコメント

1990年代、世界を「選択と集中」という言葉が流行していました。モーリスチャンにより提唱された水平分業を具現化した製造業特化の台湾TSMC, アジア通貨危機・アメリカ資本の侵略により電子産業に集中させられた垂直統合型の韓国・サムソンなどがその後躍進を遂げました。
日本は2000年代になり、ソニー、パナソニックを頂点とした垂直統合型の2大電子産業企業、および日立・那珂工場(現ルネサス・日立・NEC・三菱)と東芝(現キオクシア)を統一して水平分業型の製造専門企業を作ろうとしたことがありますが、失敗しました。
1980年代「Japan as No.1」と言われたDRAM製造も米マイクロンに買収された現状で、唯一日本半導体に残された道は、キオクシア(最先端技術)・ルネサス(成熟技術)・ソニーのイメージセンサー(減価償却を終えた枯れた製造技術)を統合して、ソニー・パナソニック(もしくはトヨタ)に吸収された垂直統合型にしか解はないと考えられる。ちなみに、当時アメリカは金融と通信、中国は市場と労働力の提供に特化していた。

No.6 40ヶ月前

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