りゃん のコメント

変異株が出現し、感染力や若年者の致死率について従来のものとは違うのではないかと取り沙汰される一方で、日本国民の警戒心が緩んでいる。

従来のものには、弱いながらも多少季節性があったように、振り返れば、みえるが、変異株の現在の跳梁ぶりを見る限り、季節性がまったくない、あるいはこれでもあるというのなら、今度の冬にはさらに跋扈すると予想される。そして、ワクチンが変異株にどの程度効果があるのかまだじゅうぶんわからない。

というわけで、昨年5月よりも厳しい状況であるとおもう。昨年末ごろは、日本の超過死亡は減少していたが、これからどうなるかわからない。

対応(1)(2)(3)のうち、
(1)は、政府による強力な国民管理権が(非常時だけでも)認められなければ施行できないので、現在の日本では無理。
(3)は、現時点で日本製のワクチンをつくれておらず、イスラエルのような強力なロビー能力もない日本では、やはり無理。

消去法で(2)になる。しかし、昨年2月ごろは、なぜ中国人を日本に入れるのかとわたしはこのブログで書いていたが、賛同するひとはいなかったし、その後も外国人や帰国日本人を継続的に、じゅうぶんな入国時検査・隔離もなく入れ続けていることが少しずつ明らかになっているが、大きな批判はおきていない。感染するリスクよりも経済が大事ということなのだろうし、経済のしわ寄せが若年の弱者により強く向かうことが明らかになってきたので、わたしもこの面を強く批判する気分にはならなくなった。

そういうわけで、わたし自身は今まで通り不要不急の外出はしないなどを守り、ワクチンもできれば早めにうつつもりだが、もうあとはなるようになれという気分に最近はなっている。

もちろんスガ内閣と政権与党の責任が問われるが、大きくみれば、非常事態に脆い日本の構造が明らかになったのだとおもう。

憲法に非常事態条項をいれるいれない以前に、最近changeさんもご指摘になっているが、中央政府が考えたことを地方自治体が実行しない。ひごろ相当優遇されている開業医が公のためにはたらかない(個々の開業医も医師会に命令される立場ではない)。中国と比べるなら、かれらにはそもそも地方自治なんかないし、詳しくはしらないが、各医師もこういう場合政府の命令に直接従わなければならないと聞いた。やはり昨年2月ごろに書いた記憶があるが、こういう非常事態には全体主義は強いということだ。ただし、中国のいうこと、すなわち感染制御状況から中国製ワクチンの効果まで、額面通り信用するのも愚の骨頂であろう。以前の北京五輪の開会式だったか、画面ではすごくかわいい子供がとても上手にうたっていたが、歌声はそれほどかわいくない子供による吹き替えだった。そういうことをやるのが平気なヒトビトである。

No.13 43ヶ月前

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