フレデイ タン のコメント

ウオール街にアジトを置く国境なき巨大資本は米国を中国、ロシア、イラン、北朝鮮にぶつけてそれら諸国を支配下に置き根源的剰余価値を独占する狙いを固く内に秘めている。共和党と民主党はその資本のポチで、交代で政権を担うことになっている。

ところが、この十年、敵たる中国とロシアが国力増大に成功し、米国力の相対的低下が著しい。結果、米国民の所得格差は深刻さを増すばかり。この機を捉え、トランプは白人の貧乏若者に訴え支持を得て大統領職を得た。ロシア、北朝鮮と前向きに接触するトランプは異色で、国境なき巨大資本と調和することは無かった。トランプが去った後、貧乏白人の不満は激しさを増すだろう。

一方、民主党のサンダースを支持する若者たちは日本の全共闘を彷彿とさせるほどマルクス主義を勉強している。OCCUPY WALLSTREETを展開する知性をも有している。ただ違うのは、サンダースの若者たちはプロレタリア独裁志向ではなく、カールマルクス晩年の共同体概念主義者なのである。

これから10年、米国右翼の貧乏白人青年、米国左翼の共同体志向の青年の激しい政治運動の切磋琢磨によりニューヨークの巨大資本の影は薄くなろう。それは地球の要請でもある。米国が変わらなければ、地球温暖化は避けられず、今世紀中に大洪水が起きて、ロンドン、東京、ニューヨーク、上海は水没するのだ。

No.2 47ヶ月前

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