フレデイ タン のコメント

私の「日本の米コロニー論」を支える文脈がこのウオーレン・パフェット氏の投資行為に見られて私はとても嬉しい。

岸信介の後、池田勇人は「日本の主権はどうでもいい。経済だ」という看板を掲げ、今もその経済路線は変わってない。フランスのドゴールは池田に主権放棄の傾向を感じて、トランジスター首相とあだ名を付けた。池田は日本のトランジスターラジオの売り込みをドゴールにはかったのだ。それ以来、日本の経済志向は本物である。その推進役が日本独特の商社と言えよう。

今や、ロシアがエネルギー供給者として強国になった。一方、中国は膨大な市場を世界に向けて、その購買力を前面に押し出し、強国となっている。この両大国の隣国である日本として敗戦以降これまで追い求めて来た通商路線が益々力を発揮する時代となっている。日本の商社の役割は重みを増して行こう。

ウオーレン・パフェット氏はそこに目を付けているのだろう。更にもう一つ、日本でなかなか軍国主義が支持されないことにも彼は注目している筈だ。

No.2 53ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細