連合軍最高司令部訓令第六七七号は、韓国が竹島を自国のものだとする根拠のひとつであるが、訓令の性質上、GHQ統治下の日本の行政権の及ぶ範囲を示したものではあっても、日本の国境を確定したものではないし、その後もGHQあるいは米国はこの訓令を上書きしている。 わたしは、とても正直に書くが、説明を連合軍最高司令部訓令第六七七号まででやめている孫崎さんには、なんとなく悪意を感じる。この悪意はほかの問題でもわりとよく感じる。孫崎さんは日本の外交官であったわけだが、いまさら日本の味方をしろとはいわない。しかし、公平ではあって欲しいと思う。 さて、一般的にいって、こうした歴史については、今後も細かな発見はあるだろうが、大事な部分はでそろい、研究的な書籍にもなっていて、その気があれば自分でじゅうぶんに勉強できる。何も隠されていることなどないのだ。 むしろあまりにも明白にみえすぎていて、ふだんそれと意識していないことがある。たとえば、日韓は、1965年の日韓基本条約で国交正常化した。国交正常化とはどういうことかというと、つまり、それまでは、竹島問題などもあり、国交がなかったということだ。また、日本は1972年に中国(中共)と国交を結び、同時に台湾とは断交している。こうしたことからいえるのは、国交とか断交というのも、外交関係の一側面であって、今後も国際情勢の激変のなかでは、日本にもおこりうるだろうということだが、意識しないとみえてこない。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
連合軍最高司令部訓令第六七七号は、韓国が竹島を自国のものだとする根拠のひとつであるが、訓令の性質上、GHQ統治下の日本の行政権の及ぶ範囲を示したものではあっても、日本の国境を確定したものではないし、その後もGHQあるいは米国はこの訓令を上書きしている。
わたしは、とても正直に書くが、説明を連合軍最高司令部訓令第六七七号まででやめている孫崎さんには、なんとなく悪意を感じる。この悪意はほかの問題でもわりとよく感じる。孫崎さんは日本の外交官であったわけだが、いまさら日本の味方をしろとはいわない。しかし、公平ではあって欲しいと思う。
さて、一般的にいって、こうした歴史については、今後も細かな発見はあるだろうが、大事な部分はでそろい、研究的な書籍にもなっていて、その気があれば自分でじゅうぶんに勉強できる。何も隠されていることなどないのだ。
むしろあまりにも明白にみえすぎていて、ふだんそれと意識していないことがある。たとえば、日韓は、1965年の日韓基本条約で国交正常化した。国交正常化とはどういうことかというと、つまり、それまでは、竹島問題などもあり、国交がなかったということだ。また、日本は1972年に中国(中共)と国交を結び、同時に台湾とは断交している。こうしたことからいえるのは、国交とか断交というのも、外交関係の一側面であって、今後も国際情勢の激変のなかでは、日本にもおこりうるだろうということだが、意識しないとみえてこない。