収束の見えないコロナ対策に、国民はしびれを切らしてきている。 それに呼応するように、「弱毒化説」や「集団免疫説」が支持され 台頭してきているので、警告する目的で投稿しておきます。 <第一波(4月~5月)> ・保健所の判断でPCR検査の対象を症状の重い患者に絞っていた ・感染者が急増するまで多くの人々が感染予防をして来なかった ・感染者増加から重症者増加に「2週間程度」のタイムラグ ・重症者増加から死亡者増加に「3週間程度」のタイムラグ ・非常事態宣言の発令及び自粛要請により表面上は一時収束 <第二波(7月~8月)> ・無感染症状者(若者が多い)を含めたPCR検査を実施している ・多くの人々が自主的に感染予防(マスク、密回避等)をしている ・感染者増加から重症者増加に「1カ月程度」のタイムラグ ・重症者増加から死亡者増加に「3週間程度」のタイムラグ(予測) (タイムラグはいずれもピーク時期を比較) <状況分析> ・海外の感染状況を参考にすると、無感染症状者(若者)を中心に感染 が蔓延し、遅れて重症化しやすい中高年者に伝染する。 ・ウィルスを吸い込んだ量に応じて症状が重くなる。逆にマスクを着用 していると、ウィルス感染量が減るため症状が軽くなる傾向がある。 ・第二波において、重症者(死亡者)の増加傾向が第一波と比較して 緩やかなのは、保健所のPCR検査の基準が緩和されたこと、第一波に 比べて感染予防が徹底されていることが大きな要因と考えられる。 ・重要な事実は、「感染予防+自粛あり」では感染は縮小傾向になるが、 「感染予防+自粛なし」では感染は拡大傾向になること。理由は、 感染者の増加速度に、検査・治療速度が追い付かないため。 <個人的見解> ・上記の仮説が正しければ、感染者数の増加から死亡者数の増加までに 2カ月程度タイムラグがあるはずであり、「ウィルスが弱体化した」 「集団免疫を獲得した」と結論付けるには「時期尚早」である。 ・但し、9月に入っても感染者数の増加に比べて死亡者数の増加が 顕著に表れない場合は、ウィルスの危険度が低下したと捉えるべき。 (重症者の増加をどの程度まで許容するかはまた別の問題) ・感染予防を徹底することで感染拡大は緩やかにはなるが、自粛要請を しない限り感染は拡大し続ける。どこかの時点で徹底してウィルスを 制圧しない限り、感染の収束と拡大をいつまでも繰り返すことになる。 <ワクチンについて> ・新型コロナは驚異的なスピードで変異する。効果的なワクチンが できるかはわからない。新型インフルエンザのワクチンも早期に開発 されたが、効果が薄いということであまり使用されなかった。 ・日本政府は過去に海外に大量にワクチンを発注したが、大量に余った。 治験も含めて、英国の製薬会社に上手く利用されていないか。 <参考情報> 重症者の反映に「1カ月遅れ」のタイムラグ: https://news.yahoo.co.jp/articles/30486257a4e8ec6892c868a760235d90ef87f502 新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済): https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ マスク着用で吸い込むウイルス量が減り、症状が軽くなる傾向: https://www.latimes.com/california/story/2020-07-14/evidence-mounts-that-masks-help-lower-your-exposure-to-the-coronavirus 新型インフルエンザ・ワクチン、大量余剰9900万人分の教訓: https://toyokeizai.net/articles/-/3908 アフリカはワクチン実験場ではない 仏医師らの提案をWHOが非難: https://www.bbc.com/japanese/52194771
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収束の見えないコロナ対策に、国民はしびれを切らしてきている。
それに呼応するように、「弱毒化説」や「集団免疫説」が支持され
台頭してきているので、警告する目的で投稿しておきます。
<第一波(4月~5月)>
・保健所の判断でPCR検査の対象を症状の重い患者に絞っていた
・感染者が急増するまで多くの人々が感染予防をして来なかった
・感染者増加から重症者増加に「2週間程度」のタイムラグ
・重症者増加から死亡者増加に「3週間程度」のタイムラグ
・非常事態宣言の発令及び自粛要請により表面上は一時収束
<第二波(7月~8月)>
・無感染症状者(若者が多い)を含めたPCR検査を実施している
・多くの人々が自主的に感染予防(マスク、密回避等)をしている
・感染者増加から重症者増加に「1カ月程度」のタイムラグ
・重症者増加から死亡者増加に「3週間程度」のタイムラグ(予測)
(タイムラグはいずれもピーク時期を比較)
<状況分析>
・海外の感染状況を参考にすると、無感染症状者(若者)を中心に感染
が蔓延し、遅れて重症化しやすい中高年者に伝染する。
・ウィルスを吸い込んだ量に応じて症状が重くなる。逆にマスクを着用
していると、ウィルス感染量が減るため症状が軽くなる傾向がある。
・第二波において、重症者(死亡者)の増加傾向が第一波と比較して
緩やかなのは、保健所のPCR検査の基準が緩和されたこと、第一波に
比べて感染予防が徹底されていることが大きな要因と考えられる。
・重要な事実は、「感染予防+自粛あり」では感染は縮小傾向になるが、
「感染予防+自粛なし」では感染は拡大傾向になること。理由は、
感染者の増加速度に、検査・治療速度が追い付かないため。
<個人的見解>
・上記の仮説が正しければ、感染者数の増加から死亡者数の増加までに
2カ月程度タイムラグがあるはずであり、「ウィルスが弱体化した」
「集団免疫を獲得した」と結論付けるには「時期尚早」である。
・但し、9月に入っても感染者数の増加に比べて死亡者数の増加が
顕著に表れない場合は、ウィルスの危険度が低下したと捉えるべき。
(重症者の増加をどの程度まで許容するかはまた別の問題)
・感染予防を徹底することで感染拡大は緩やかにはなるが、自粛要請を
しない限り感染は拡大し続ける。どこかの時点で徹底してウィルスを
制圧しない限り、感染の収束と拡大をいつまでも繰り返すことになる。
<ワクチンについて>
・新型コロナは驚異的なスピードで変異する。効果的なワクチンが
できるかはわからない。新型インフルエンザのワクチンも早期に開発
されたが、効果が薄いということであまり使用されなかった。
・日本政府は過去に海外に大量にワクチンを発注したが、大量に余った。
治験も含めて、英国の製薬会社に上手く利用されていないか。
<参考情報>
重症者の反映に「1カ月遅れ」のタイムラグ:
https://news.yahoo.co.jp/articles/30486257a4e8ec6892c868a760235d90ef87f502
新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済):
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
マスク着用で吸い込むウイルス量が減り、症状が軽くなる傾向:
https://www.latimes.com/california/story/2020-07-14/evidence-mounts-that-masks-help-lower-your-exposure-to-the-coronavirus
新型インフルエンザ・ワクチン、大量余剰9900万人分の教訓:
https://toyokeizai.net/articles/-/3908
アフリカはワクチン実験場ではない 仏医師らの提案をWHOが非難:
https://www.bbc.com/japanese/52194771