消費増税についてですが、私の感想は次のようなものです。 安倍政権の幹の政策は安倍のミックスだった。安倍氏たちは、日銀総裁に黒田氏をスカウトし、短期間で2%のインフレを達成し、消費税を10%までアップすることを目論んだ。2%のインフレには成功しなかったが、消費税アップは実現した。 そこで我々が知ることは「日本の財政赤字が世界で冠たるスケールでありながら、インフレの兆候が全く見えない」ということだ。この事実によって黒田氏は自分が信奉する「近代金融理論」が正しいことに満足していることだろう。基礎収支とかいうものを重視する財政収支均衡論者は慌てているのではないだろうか。 それはともかく、日本が選ぶ次のステップは消費税をゼロにして消費を刺激することではないだろうか。ただここで忘れてならないことは近代金融理論が方法論として働くことが許される環境は「戦争しない世界と日本」であるということだ。 安倍政権が戦争を視野に入れている限り、ハイパーインフレのリスクは避けられない。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
消費増税についてですが、私の感想は次のようなものです。
安倍政権の幹の政策は安倍のミックスだった。安倍氏たちは、日銀総裁に黒田氏をスカウトし、短期間で2%のインフレを達成し、消費税を10%までアップすることを目論んだ。2%のインフレには成功しなかったが、消費税アップは実現した。
そこで我々が知ることは「日本の財政赤字が世界で冠たるスケールでありながら、インフレの兆候が全く見えない」ということだ。この事実によって黒田氏は自分が信奉する「近代金融理論」が正しいことに満足していることだろう。基礎収支とかいうものを重視する財政収支均衡論者は慌てているのではないだろうか。
それはともかく、日本が選ぶ次のステップは消費税をゼロにして消費を刺激することではないだろうか。ただここで忘れてならないことは近代金融理論が方法論として働くことが許される環境は「戦争しない世界と日本」であるということだ。
安倍政権が戦争を視野に入れている限り、ハイパーインフレのリスクは避けられない。