サラリーマン川柳というのは、時代とともに使われる用語はかわってきているけれども(今回でいえばペイとかインスタととか多数)、基調にある着想はむかしからぜんぜんかわってないお約束という感じを受ける。そこに今も変わらぬ「サラリーマン」像がうかんでくるのかもしれないが、そういう「サラリーマン」がいまや日本の労働者のどのくらいなのだろうという気もする。作者が実際にそういう生活をおくっているのかどうか。まあ、お約束なところが誰にでも少しの工夫でつくれることにつながるので、それはそれでいいのかもしれない。 川柳がすごい表現形式だと知ったのは、時実新子を知ったときのことだが、しかし、彼女のように「ガム幾万吐き捨てられて沖縄よ」といった句をつくっても、決してサラリーマン川柳優秀100句には選ばれまい。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
サラリーマン川柳というのは、時代とともに使われる用語はかわってきているけれども(今回でいえばペイとかインスタととか多数)、基調にある着想はむかしからぜんぜんかわってないお約束という感じを受ける。そこに今も変わらぬ「サラリーマン」像がうかんでくるのかもしれないが、そういう「サラリーマン」がいまや日本の労働者のどのくらいなのだろうという気もする。作者が実際にそういう生活をおくっているのかどうか。まあ、お約束なところが誰にでも少しの工夫でつくれることにつながるので、それはそれでいいのかもしれない。
川柳がすごい表現形式だと知ったのは、時実新子を知ったときのことだが、しかし、彼女のように「ガム幾万吐き捨てられて沖縄よ」といった句をつくっても、決してサラリーマン川柳優秀100句には選ばれまい。