りゃん のコメント

孫崎さんの取り上げた話題は安倍首相の資質についてであり、そこには香港情勢に対する反応も当然含まれるので、changeさんの話題は無関係ではない。
「香港人権法案」は、上院は全会一致、下院は賛成471票・反対1票で可決したという。下院の反対一票を投じた議員も、「法案の90%に賛成していると強調し、残りの10%、つまり他国への制裁については一貫して反対する姿勢であるため、今回も例外ではないと述べた」そうである。つまり、この流れは「米国の」意思のあらわれであり、大統領が今後だれになろうと、大きなかわりはないであろう。
右より界隈のSNSをみていると、最近は習近平国賓来日に反対する意見が自分の印象としては多い。ただ来日するのなら誰も文句はいわないが、「国賓」というところにひっかかっているのである。「国賓」は日本の財界の意向が大きいような気がするが、わたしは安倍首相が米国の意思にさからっても習近平を国賓として迎える明確な決意があり、しかもその分、中国からなんらかの実利をとることができるのなら、「国賓」に支持はしないが反対もしない。

ただし、中国が香港で明瞭な大量虐殺でもおこせば、わたしがというよりも、日本国民の多数が「国賓」を許さないであろう。安倍首相も難しい立場になるだろうが、そのとき野党はどう対応するのだろうか。
「桜を見る会」問題が小さいというつもりはないが、安倍首相辞任に結びつくほどの問題ではない。それでも少しずつ国民の意識を変えていこうという点で、野党がここ数年ずっとやっているのはグラムシ流の文化ヘゲモニー戦略と総括できると見受けるが、多少なれてくると、「ああ、あれね、またやってる」程度のものでしかなくなり、かえって、「大きな政策」を論じない野党のみずぼらしさが目立つ。

No.8 58ヶ月前

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