①米国のような資本主義競争社会は、日本人の「孤立性」とか「均一性」を好まないというより、脅威に感じている。歴史的に侵略と略奪を日常茶飯事に繰り返した国では、武器を持ち、自己主張しなければ生きていけないという「宿命」がついて回る。彼らがよりどころとする「社会的規範」は宗教であり、侵略と略奪と相対的立場にある「慈悲の心」によって強者と弱者の差を埋めている。 ②「孤立性」と「均一性」の日本的体質は、支配者が変われども、侵略と略奪がなく、平和な生活が保障されており、強者も弱者も同じ社会福祉・医療を受けられる平等性が支配する社会主義共生社会が成立している。国民の生活向上に重点を置けたのは、一面では憲法のお陰というべきかもしれない。 米国は、1%の人が90%以上の富を独占する。社会的公平性が確保されず、医療格差が激しく,武器を持たなければ、同じ生命でありながら差別どころか淘汰される社会が人間として生きるべき社会か、我々は冷静に判断していく眼を持たなければならない。米国が言っているから正しいという時代は過ぎ去っており、高度な段階にある現在の日本社会を冷静な目で見て、自信を持って日本人として欠けているところを補正していく柔軟な姿勢を日本人は持たなければならないのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
①米国のような資本主義競争社会は、日本人の「孤立性」とか「均一性」を好まないというより、脅威に感じている。歴史的に侵略と略奪を日常茶飯事に繰り返した国では、武器を持ち、自己主張しなければ生きていけないという「宿命」がついて回る。彼らがよりどころとする「社会的規範」は宗教であり、侵略と略奪と相対的立場にある「慈悲の心」によって強者と弱者の差を埋めている。
②「孤立性」と「均一性」の日本的体質は、支配者が変われども、侵略と略奪がなく、平和な生活が保障されており、強者も弱者も同じ社会福祉・医療を受けられる平等性が支配する社会主義共生社会が成立している。国民の生活向上に重点を置けたのは、一面では憲法のお陰というべきかもしれない。
米国は、1%の人が90%以上の富を独占する。社会的公平性が確保されず、医療格差が激しく,武器を持たなければ、同じ生命でありながら差別どころか淘汰される社会が人間として生きるべき社会か、我々は冷静に判断していく眼を持たなければならない。米国が言っているから正しいという時代は過ぎ去っており、高度な段階にある現在の日本社会を冷静な目で見て、自信を持って日本人として欠けているところを補正していく柔軟な姿勢を日本人は持たなければならないのではないか。