フレデイ タン のコメント

種子法廃止の深い背景を知ると米国の恐ろしい資本主義の強欲の実体を認めざるを得ない。あのキッシンジャーは世界を管理するには石油と通貨を独占管理すればよいと言っている。ところがウオール街はそんなことではすまない。種子の独占販売もその一つである。

ウオール街のイデオロギーは泣く子も黙る新自由主義だ。端的に言えば、物の独占所有ばかりでなく、知的財産も独占的に米国企業が所有し、独占利益をエンジョイすることだ。この新自由主義はルーズベルト大統領が最も嫌ったもので、彼の独占禁止法の徹底には凄味があった。ケネデイーもその理念を継いでいたのだが、ウオール街の執念はルーズベルトの失脚?に結実し、ケネデイー暗殺にまで進んでいる。

レーガンの登場で米国資本主義はタガを外し、新自由主義の時代に入った。リーマンショックで躓いたが、公費をふんだんにつぎ込みウオール街にエールを送り新自由主義は芽を吹き、オバマのTPPに繋がっていく。

皮肉なことに共和党のトランプがウオール街の目指すところを理解せず、孤立主義を主政策にしている。種々解釈あるが、トランプは新自由主義が破綻したことを知っているのだろう。もしそうなら、トランプは賢いと言える。

日本の地方が種子を守ろうとするのは当然のことで、上記の背景を知らない自民党員は全員大馬鹿者と言えよう。

No.2 63ヶ月前

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