高度成長期に、日本のことを、「エコノミックアニマル」と揶揄した言葉をよく耳にしたが、同じような現象が出ているようだ。

原発再稼働をやめるといえば、経済性とか、働いている人のことどのようにするかとか、経済性重視の話が出てきた。

今回も、韓国との外交交渉の混乱に対し、経済的打撃が話題になる。韓国の打撃と日本の打撃と比較して議論すれば、まだ理解が深まるが、日本の打撃だけがクローズアップされ、韓国の打撃は一切無視された議論になる。

経済の問題ではないでしょう。隣国との外交交渉を政府間で行っても、韓国民が「NO」といえば、いつでも政府間交渉が反故にされるということである。政府間交渉に信頼が醸成できなければ、「日本悪者論」はいつでも韓国から発信され、日本はそのたびに、決着したものを再議論しなければならなくなってしまう。

経済的に失うもののことを恐れて、韓国と交渉しても、韓国からは評価されない。当然のこととして、次から次へと難題を吹っかけてくるでしょう。毅然として本来のあるべき姿に立ちかえり、日本の対応を打ち出していくべきでしょう。