tako2008 のコメント

我が国は、拉致問題に拘り過ぎて、大局的観点で外交戦略や
安全保障を考えることができていないように思います。

拉致問題に熱心な政治家は多くいますが、彼らはまったく
解決する気はなく、馬鹿の一つ覚えに「拉致被害者を帰せ」
「制裁せよ」を連呼する、スピーカー外交を展開するだけ。

優先順位を間違ってはいけない。
まずは対話の門を開かなければ、解決などできません。

私が小泉元総理の政策で、唯一評価できるのは、対北外交です。
少なくとも、5人を帰国させるという実績を残しています。

日本は、中国と共同して、改革開放を助けてやる方向に進むべき
だったのではないでしょうか。

北朝鮮にも、張成沢のようなリベラル派(経済派)がいるの
ですから、彼らと手をとって、北朝鮮が間違った方向に進む
ことを回避する選択肢はあったはずです。

中国が改革に成功した一因には、軍人にどんどん副業を進め、
経済派に転向させていった過程もあります。

欧米が、「人権だ、民主化だ」と騒いで、制裁や威嚇をするほど、
その国の民主化や経済開放が遅れているケースが多い。

北朝鮮が核武装に走ったのも、米国の「悪の枢軸発言」と
イラク戦争が原因です。
北の指導部は、「核を持たなかったから侵略された」と判断した。

結局、今の状態も、李明博時代からの負の遺産で、
過剰に頻繁に行われてきた米韓合同軍事演習が事態を悪化させ、
負のスパイラルに陥っているわけです。

3月は、「キーリザルヴ」、「ファウル・イーグル」
8月は、「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」

いい加減にしろ、と言いたい。
軍部の発言力を増大させ、経済開放を遅らせているだけです。
韓国国内では、米韓軍事演習に反対するデモも行われている。

もし、中国海軍が、房総半島の目と鼻の先で、軍事演習を
年に数回も実施していたら、いったい我々はどう思います。
これと同じ立場に立って、考えなければならない。

日本は、ここで舵取りを誤ると最悪の結果になることも想定して、
対北外交の転換を検討すべきではないでしょうか。

No.1 141ヶ月前

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