フレデイ タン のコメント

私が好きな歴史上の人物の中できらきら光っている男がジョン・万次郎なんです。彼は米国捕鯨船に救助された。幕末には英語が堪能だということで幕臣として起用された。勝海舟がパイロットしたと伝えられる咸臨丸は実は難破して救助されていた米国人の船乗りとジョン万次郎だった。勝海舟そのた日本人の船乗りは船酔いで使い物にならなかったという。

米海軍を率いるペリー提督たちが開港を迫る口実は米捕鯨船への補給を求めることだった。米捕鯨船は太平洋に豊かに生息する鯨を狩りし、油だけを搾り取り肉骨全てを海洋投棄したのだ。それから、世の中は急速に発展を遂げ、鯨の油は石油に代わったのだ。西洋人はその資源が必要だと思えばそれを押し付けようとする。必要でなくなれば、今度は動物愛護、自然保護を持ち出す。そういう傾向を私は国際捕鯨協会(IWC)に感ずる。

日本はもっと堂々と捕鯨を正当化する方法と哲学を世界に示すべきだ。資源保護の観点、地球という自然への畏敬、絶滅危惧種の観点、等々から領海捕獲の自主規制の内容までしっかりした主張を持つべきだ。

日本が線引きした鯨のお狩場たる海域に尖閣諸島、竹島、北方4島がしっかり収まっている。これはまずいよ。不明瞭の地域は除いて海域のやりなおさなくては説得性に欠けると私は思います。それをクリアにしたうえで、大いなる自然への、マー謂えば、日本伝統の宗教である「アニミズム」との関連性を自民党の諸君は規定し、世界に発信し理解を得ることが不可欠だろう。

辺野古のジュゴンを追放した日本が資格があるか、大きな障害の一つだが。鯨を獲るなら哲学を得、辺野古を放棄する、その程度の規律がなければ、世界は納得しないと私は思う。

No.5 70ヶ月前

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