憲法改正は、どこかの時点で明確化していかなければ、日本にとって不幸なことと思っていたが、自民党執行部が断念すれば将来の時点で、議論になるのでしょう。二分化して日本の方向感が明確化せず、右に左に漂っていることは好ましいことと考えていないのですが、致し方ないことでしょう。 「平和憲法」がある中で、「日米安保日米同盟」を与野党が支持し、従属の程度が問題であるにしろ、米国依存を是認していくことは、軍事力強化が、米国の考え方で進み、与野党とも日本の独自性が主張しにくく、「平和憲法」の理念とどんどん乖離していくということであり、好ましいことではないと考えていた。 「平和」と「戦争」は、裏返しの関係であり、「平和」のみが実存するのではないことに気づかず、情緒的判断に任せていくことは、国際政治の中では、ありえないことがだんだん日本人もわかっていくのでしょう。自ら行動する道を放棄すれば「中国」に対する脅威によって、脅威のレベルに応じて軍事費が増加していくことを我々は覚悟すべきなのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
憲法改正は、どこかの時点で明確化していかなければ、日本にとって不幸なことと思っていたが、自民党執行部が断念すれば将来の時点で、議論になるのでしょう。二分化して日本の方向感が明確化せず、右に左に漂っていることは好ましいことと考えていないのですが、致し方ないことでしょう。
「平和憲法」がある中で、「日米安保日米同盟」を与野党が支持し、従属の程度が問題であるにしろ、米国依存を是認していくことは、軍事力強化が、米国の考え方で進み、与野党とも日本の独自性が主張しにくく、「平和憲法」の理念とどんどん乖離していくということであり、好ましいことではないと考えていた。
「平和」と「戦争」は、裏返しの関係であり、「平和」のみが実存するのではないことに気づかず、情緒的判断に任せていくことは、国際政治の中では、ありえないことがだんだん日本人もわかっていくのでしょう。自ら行動する道を放棄すれば「中国」に対する脅威によって、脅威のレベルに応じて軍事費が増加していくことを我々は覚悟すべきなのでしょう。