安倍政権の陰りが、じわじわと現れてきているといえる。 ①政権をになっている権力者が、人事、お金を握っており、対抗者は普通は全く歯が立たないはずであるのに、総裁選では、権力をむき出しにしてあらゆる組織に圧力をかけた結果が、55:45であり、5%動けば党員票は逆転していたのです。シャカリキになる必要性のない総裁選で、総力戦で挑んだのは、すでに余裕がなくなっていることの裏返しなのでしょう。 ②今回の知事選、第三者的に見れば、元故翁長知事の弔い合戦の意味合いもあり、知名度が堕ちるし、玉城氏に勝つのが難しいことが分かっているのに、組織、人材、お金を総動員したのはなぜか。今まで勝ち負けを的確に判断してきた参謀たちが判断を間違える傾向が増えてきたといえるのでしょう。何が何でも勝たなければならない瀬戸際に自分自身を追い込んでいる。今回の負けのダメージはかなり大きいのでしょう。 勝ち負けの見通しが狂い始めたため、周りを気心の知れた見慣れたおなじみの仲間で固める人事が出てくるようであるが、本来は逆を選択をすべきなのです。悪くなり始めれば、一気に新しい人材を活用すべきなのに、リスクが取れない。賞味切れが一気に加速し、参院選まで持つのだろうか。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
安倍政権の陰りが、じわじわと現れてきているといえる。
①政権をになっている権力者が、人事、お金を握っており、対抗者は普通は全く歯が立たないはずであるのに、総裁選では、権力をむき出しにしてあらゆる組織に圧力をかけた結果が、55:45であり、5%動けば党員票は逆転していたのです。シャカリキになる必要性のない総裁選で、総力戦で挑んだのは、すでに余裕がなくなっていることの裏返しなのでしょう。
②今回の知事選、第三者的に見れば、元故翁長知事の弔い合戦の意味合いもあり、知名度が堕ちるし、玉城氏に勝つのが難しいことが分かっているのに、組織、人材、お金を総動員したのはなぜか。今まで勝ち負けを的確に判断してきた参謀たちが判断を間違える傾向が増えてきたといえるのでしょう。何が何でも勝たなければならない瀬戸際に自分自身を追い込んでいる。今回の負けのダメージはかなり大きいのでしょう。
勝ち負けの見通しが狂い始めたため、周りを気心の知れた見慣れたおなじみの仲間で固める人事が出てくるようであるが、本来は逆を選択をすべきなのです。悪くなり始めれば、一気に新しい人材を活用すべきなのに、リスクが取れない。賞味切れが一気に加速し、参院選まで持つのだろうか。