孫崎さんは、わかっていながら、何故、日本政府が「嘘」を言っているというのであろうか。
二枚舌を使っているのは米国であり、日本が翻弄されていることを明確にすべきでしょう。

米国の千島に関する見解の事例
①１９５１年２月訪日したダレス長官は南千島（国後、択捉）を日本の領土として認める発言をして、日本の世論を反ソ連へと誘導した。
②１９５６年日ソ交渉で重光外相がソ連案の２島返還妥結で解決しようとしたが、ダレスの一喝で拒絶された。
③１９５７年米国の偵察機が撃墜されると対ソ賠償請求において、千島諸島は日本の主権下にあったという全く逆の立場を明確化している。

日ソ領土問題は、日ソの外に米国が加わらないと解決しない問題であり、日本政府が「嘘」を言っているというのは、言い過ぎでしょう。