フレデイ タン のコメント

米国支配層の敵は歴史的にころころ変わってきている。

フランクリン・ルーズベルトの時代は国内の共産主義者だった。組合指導者にはユダヤ人が多くロックフェラーやフォード氏らは暴力を用い弾圧した。ユダヤ人は赤だと非難されていた。ルーズベルト大統領は社会不安を克服するためにニューデイール政策を敢行した。

ジョン・ケネデイーの時代は国内の平和主義者、反戦主義者が敵となった。今の米国の敵は国内には無く、海外に求められて久しい。敵として認知されているのはずばり「買収されない国」と言えよう。その証拠として、ウオルフォウイッツドクトリンがある。ブッシュ以降の歴代大統領はそのドクトリンに従っている。

ポンペオはCIA出身だから専門的に買収に携わって来ている。北朝鮮と協議をし、何とか潜り込み、北朝鮮指導層を買収し手なずけたいに違いない。ポンペオは金正恩に「ベトナムみたいになれ」と言っているようだが、果してそうなるかは眉唾。

日本の新聞は決して書かないが、北朝鮮が狙っているのは朝鮮半島の連邦化だと私は睨んでいる。その構想をロシア、中国、米国に認めて欲しいということだ。その構想では韓米軍事条約の廃棄が条件となる。であれば、完全非核化は北朝鮮にとって全く問題ない筈だ。

問題は、強欲な覇権主義が米国の支配層の憲法だから、この構想の受け入れは難しいということだ。強欲な覇権主義が米国人民の意思により変更されない限り朝鮮半島の睨み合いは続くだろう。

No.2 77ヶ月前

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