りゃん のコメント

首都のエルサレム移転時の衝突ということで、大々的に、、
しかも米国・イスラエルが悪いという文脈でメディアでとりあげられているが、
今回のことはこの3月末からはじまる、ハマスの動きのひとつの結末である。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_003891.html
そのときから、こうなることはある意味決まっていた。
はっきり言っておきたいが、ハマスがおとなしければ今回の事態がおきなかったことは確かだ。

ハマスは意図的にイスラエルを挑発した。3月には、意図的なイスラエル領への
侵入をデモ参加者がくりかえし、ときには放火をおこなった。
しかも日本の報道で言及しているのは自分はみなかったが、イスラエルの過越祭の時期を狙ったものである。
ハマスの背後にイランがいることも周知の事実だ。そしてイランとイスラエルは戦闘状態だ。

こういうことをいうのは、しかし、ハマスを批難したいためではない。第一、米国・イスラエルも、
ナクバにあわせて大使館を移転させた(もっともイスラエルの建国記念日でもあるわけだが)。
過越のときには、子羊の生贄の儀式を神殿の丘近くでおこなった。このほかにもあるが、
米国・イスラエルも非常に挑発的だ。

この状況に簡単に解決はないということだけが確かにおもえる。

そもそも論でいえば、イスラエル建国が原因だ。しかしユダヤ人だけではイスラエルは建国できなかった。
当時、ソ連も含めた主要国がイスラエル建国に賛成したのだ。

そしてその後にイスラエルで生まれた子供の最初の世代は、もはや老人だ。
イランやハマスの指導者がどう言おうと、いまのイスラエル人に他に移るところはない。

結局のところ、イスラエルが多くを譲らなければならないのは勿論にしても、ハマスも譲らなければ、
和平はない(ハマスはいまのところ「イスラエルの生存権を認めない」と主張しているとされる)。
しかし、両者がそう思えるようになるだけでも、まだまだ紛争がおき、多数が死ぬだろう。

紛争や死者がいいことだとはまったくおもわないが、避けられないものだとも自分はおもう。

シリアでも同じで、毒ガスや、非戦闘員への執拗な空爆は許されないと自分はくりかえしてきたが、
アサドが反体制派を通常戦闘で除去すること自体は、さけられないともおもっている。

No.8 78ヶ月前

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