久間さんや孫崎さんはじめ、安保条約を改定したいのはわかりましたが、過去の話が多く、具体的にどうかえるかの話がほとんどなく、興ざめでした。

ところで戦略環境の変化という点で、最新にして今後大きく顕在化してゆくのが日本の嫌韓だとおもいます。半島との関係をできるだけ断とうという嫌韓は、若い世代ほど顕著ですから、時間が立つにつれて増大してゆきます。数年のうちに「KENKAN」は米国の外交関係雑誌でもキーワードになるのではないでしょうか。米国の韓国疲れ・半島疲れに日本の嫌韓が結びつけば、在韓米軍の撤退に帰結しえます。在韓米軍がいなくなれば、沖縄の海兵隊の存在意義も何分の一かは消失するでしょう。さらに憲法９条を改正しておけば、安保条約を改定する環境はととのうことになります。

北朝鮮勢力と関係をもとうとする現在の野党勢力が嫌韓の抵抗勢力であることは確かですが、しかし嫌韓の最大の抵抗勢力は与党である公明党そして自民党です。嫌韓は日本の政治を再編する起爆剤となる可能性すらあるわけですね。未来が楽しみです。

ところでオリンピックがはじまりましたが、
BBC News Japanの配信動画に大韓航空機爆破事件実行犯の金賢姫への最近のインタビューがありました。
http://u0u0.net/Is3S
3分ほどの動画ですので、興味があればどうぞ。
大韓航空機爆破事件はたぶん皆さんのほうが詳しいですが、いちおう説明するとソウルオリンピックの妨害のために北朝鮮が多数の韓国人を殺した事件です。実行犯は日本の偽造パスポートをもっていました。
ウィキペディアによれば、この事件をおこした北朝鮮は、「東側社会主義国全体からも「卑劣なテロ国家」として認識されるようになった。そのため、ソウルオリンピック参加を曖昧にしていた、ソビエト社会主義共和国連邦および中華人民共和国は正式に参加表明、他の東欧諸国も追随し参加を表明した。結局参加しなかったのは北朝鮮ぐらいで、目論見は完全に失敗することになった。」そうです。このようなことがあって、ソ連や中国の「韓国との国交」樹立につながるのですね。そして北朝鮮は現在に至るまで謝罪のひとこともありません・・・