宇宙に重力子があって万有引力の作用で地球が太陽の周囲を回転していることは現代では常識的な物理現象だが、何百年か前までは天動説が人間の認識の確固たるもので「地球が動いている」と発言するとヨーロッパでは厳しい罰を受けた。

現在の国際政治の場に関してネオコンの存在を解明しその悪性を説く学者は日本では皆無に近い。現在のテロ、戦争のことごとくがこのネオコンと大なり小なり何らかの関連性があるにもかかわらず、敢えて無視するか、知らない振りをするのか、不明だが、とにかく日本の学会は滑稽な状況にある。それはつまり、天動説を疑わなかったヨーロッパの暗黒中世にあったごとく国際政治の認識という面で今日本が置かれていると観ても間違いなかろう。

北朝鮮の核ミサイル問題は脅威とか抑止とか言う低次元の枠組みで論じられ対策を練るのではなく、その前に米国の最も好戦的な部分とその芯たるネオコンの悪性をどうけん制するかが問われ回答を得て実行されなければ、ハルマゲドンは避けれない。ヨーロッパではプーチンの必死の努力で諸国がネオコンの悪性に気づき、ハルマゲドンが遠のきつつある。それとは逆に東アジアでは日本が突出して好戦的になりつつあり由々しきことだ。日本はハルマゲドンを既に経験しているにもかかわらず心の病に罹って忘却してしまっているかの如く見える。