フレデイ タン のコメント

北朝鮮の問題を考えるとき明確にしておかねばならない概念がある。それは、「北朝鮮の核ミサイルは脅威だ」との命題を日本政府もマスコミも国民もバカの一つ覚えで繰り返すが、正しくないということ。脅威は攻撃する意思と攻撃する能力が合算されたものだ。それに関連してよく使われるデタランス(抑止)は脅威とは本質的に違う。デタランスは報復する意思があって且つ報復する能力があるということだ。

従って、北朝鮮の核ミサイルはデタランスであるが、脅威ではあり得ない。激しい米韓合同訓練は相手の攻撃を誘う汚い手口と言えよう。米国はロシアと中国にはそんなでたらめな手口は絶対使わないのに北朝鮮には使う。文政権も大したことはないでたらめ政権と認定せざるを得ない。尤も、韓国軍は、悲しいかな、米軍の指揮下にあるから米軍の命令に逆らえないということかも知れない。だとすれば、韓国民は文政権に指揮権確立を早急に要求せねばならない。それは猶予できない喫緊の課題だと私は思う。いざ挑発を含めて戦争になると米国は必ず狂気になるからだ。

北朝鮮は米国の脅威(核の先制攻撃を否定しない。イラク戦争なんか見ていると米国は狂気そのものだ)に対抗するために抑止力を更に強化し、ワシントンを吹き飛ばす能力を早々と身に着けねば、米国のヤクザ並みの挑発を今後も受け続けることになる。

日本にとって米韓軍の問題は他人事ではない。自衛隊も韓国軍同様米軍指揮下にあるから、安倍首相が憲法を変えたりいろいろしたところで、自衛隊の行動の主権は安倍首相には無いのだ。こういうことが保守は分かっているのかね。

No.5 84ヶ月前

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