人間の心理を読み取った話であり、田中政治の逸話は、さまざまあるようで、興味深い。安倍政治のように、人心の機微といっても、お友達との機微であっては、限界がある。 数の横暴、多数決の原理を絶対視しないということなのでしょう。法案を通すとき、社会党などの野党対策なども、社会党の反対を無視することなく、裏でお金が流れ、法案に反対する社会党を持ち上げて、二人三脚で、国会を動かしていたのでしょう。幹事長、国対委員長の権限は絶対であり、55年体制というものの本質だったのでしょう。対米を考えると、最善の政治体制だったかもしれない。政権をとる意思のない社会党と政権党との見事なコンビネーションと、今日的政権のありようを見ると、対野党の問題は、野党があまりにも無力というより愚かであり、自民党の横暴を防ぐ力は、自民党内の利権の勢力争いになっている。安倍政権は、あまりにも露骨に、お友達が利権を握る一方的利権を推し進めたがために、利権を失う人たちの抵抗は、激しくなってくる。収拾を図ろうとしても、次から次と、悪材料が出てきてとどまるところがない。安倍政権は、お友達のことより、自民党のことを第一に考えるべきでしょう。自壊作用を推し進めては、得るところがないでしょう。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
人間の心理を読み取った話であり、田中政治の逸話は、さまざまあるようで、興味深い。安倍政治のように、人心の機微といっても、お友達との機微であっては、限界がある。
数の横暴、多数決の原理を絶対視しないということなのでしょう。法案を通すとき、社会党などの野党対策なども、社会党の反対を無視することなく、裏でお金が流れ、法案に反対する社会党を持ち上げて、二人三脚で、国会を動かしていたのでしょう。幹事長、国対委員長の権限は絶対であり、55年体制というものの本質だったのでしょう。対米を考えると、最善の政治体制だったかもしれない。政権をとる意思のない社会党と政権党との見事なコンビネーションと、今日的政権のありようを見ると、対野党の問題は、野党があまりにも無力というより愚かであり、自民党の横暴を防ぐ力は、自民党内の利権の勢力争いになっている。安倍政権は、あまりにも露骨に、お友達が利権を握る一方的利権を推し進めたがために、利権を失う人たちの抵抗は、激しくなってくる。収拾を図ろうとしても、次から次と、悪材料が出てきてとどまるところがない。安倍政権は、お友達のことより、自民党のことを第一に考えるべきでしょう。自壊作用を推し進めては、得るところがないでしょう。