結局、最後は、富者と貧者の富の分配論に落ち着く。中国リスクが高まるのではないか。 大きい問題点は、富の獲得が、時代と場所によって、変わらざるを得ないことである。富の獲得が「いつでも、どこでも同じ」であれば、分配にも支障なく、恒常的に維持ができる。恒常的に分配したくとも、分配できないから問題が出てくる。特に製造分野は、技術の革新に、労働コストが絡んでくると、生産現場が、労働コストの安い方向にシフトしていかざるを得ない。製造現場が常に移動することであり、大きな移動に対処しなければ、国家の経済が成り立たなくなり、金融経済に利益構造を転換することになり、多くの失業者があふれることになる。最近は失業率が改善されつつあるが、職業が正当に確保されることがひつようなことが、米国で実証されつつある。 今後大きな問題に発展するのは、中国製品を消費する大きな市場として米国があったが、米国が内向きになれば、ほかの新興国の台頭とともに、中国の製造が、過去の米国現象に直面することになり、巨大な失業者が出れば、大きな社会不安になることである。多分、中国は富の分配に力を入れるのであろうが、このようなことをすれば、中国の活力がそがれることになり、北朝鮮のように、閉鎖的国家に向かっていくのではないかと、心配になってくる。巨大な国は一つ方策を間違えれば、今まで安易にできた経済分野での資本主義化に対する富の配分が、メインテーマになり、資本主義の恩恵から遠ざかることになるのでしょう。中国の発展は、米国の需要があって初めて維持できたことに気が付くのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
結局、最後は、富者と貧者の富の分配論に落ち着く。中国リスクが高まるのではないか。
大きい問題点は、富の獲得が、時代と場所によって、変わらざるを得ないことである。富の獲得が「いつでも、どこでも同じ」であれば、分配にも支障なく、恒常的に維持ができる。恒常的に分配したくとも、分配できないから問題が出てくる。特に製造分野は、技術の革新に、労働コストが絡んでくると、生産現場が、労働コストの安い方向にシフトしていかざるを得ない。製造現場が常に移動することであり、大きな移動に対処しなければ、国家の経済が成り立たなくなり、金融経済に利益構造を転換することになり、多くの失業者があふれることになる。最近は失業率が改善されつつあるが、職業が正当に確保されることがひつようなことが、米国で実証されつつある。
今後大きな問題に発展するのは、中国製品を消費する大きな市場として米国があったが、米国が内向きになれば、ほかの新興国の台頭とともに、中国の製造が、過去の米国現象に直面することになり、巨大な失業者が出れば、大きな社会不安になることである。多分、中国は富の分配に力を入れるのであろうが、このようなことをすれば、中国の活力がそがれることになり、北朝鮮のように、閉鎖的国家に向かっていくのではないかと、心配になってくる。巨大な国は一つ方策を間違えれば、今まで安易にできた経済分野での資本主義化に対する富の配分が、メインテーマになり、資本主義の恩恵から遠ざかることになるのでしょう。中国の発展は、米国の需要があって初めて維持できたことに気が付くのでしょう。