younghope のコメント

最近、生産性向上、合理化など、経済的活動の「ムリ、ムダ、ムラ」を省く理念が、人間として大切な「こころ」が同じように合理化され、「ムリ、ムダ、ムダ」が省かれ、人間的な関係が、殺伐とした空虚な関係になっているのではないかと、思う事が多くなった。

私など高齢者は、在社中は確かに、がむしゃらに働いてきた。極端に言えば、給料が振り込みになり、いくら収入があるか明細表を見ないで、妻から渡される小遣いで昼食などに使っていたことを思い出す。それほど収入が多いとも思えないが、仕事が楽しくて仕方なかったように記憶している。仕事は、それほど管理されることもなく、かなり自由がきいたような気がしている。今考えると良き時代であったが、高度成長期にあったから、許された時代だったのでしょう。

現在の若い人たちの生活は、子供の教育費、住宅ローンなど桁違いに多くかかるようになり、生活を守るのが精いっぱいでは、世の中をまっさらな気持ちで見ることもできないし、他人のことなどに気を配る余裕など出てこないでしょう。モーレツな働き方を見直すような政府の考え方が示されているが、上司の管理が徹底し、言うことを聞かなければ、仕事を奪われる環境では、素晴らしい仕事もできない。根本にメスを入れなければ、対症療法にすぎず、人間としての慈愛に満ちた気持ちを取り戻せるとは思えない。抜本的見直しが必要ではないか。

No.1 100ヶ月前

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