おはようございます。マクガイヤーです。
完全に夏なのですが、気軽に遊びに行ける雰囲気じゃないのがつらいところです。
ワクチン2回目を打ったら、色々と遊びに出かけようかな。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇8月9日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2021年8月号」
・最近のオリンピック
・『ロキ』
・『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』
その他、いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇8月22日(日)19時~「『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』とジェームズ・ガンとトロマ魂」
8月13日より映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が公開されます。DCEUの第10作目ですが、2016年『スーサイド・スクワッド』の続編では無いそうです。しかし、出演する俳優は一部共通しています。このコンティニュイティの適当さが、いかにもアメコミ、いかにもスーサイド・スクワッドという感じです。
監督を務めるのは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で名を挙げたジェームズ・ガンですが、彼が本作の監督を務めることになった経緯については皆さんご存じのことと思います。色々あったわけですが、結果的にジョス・ウェドンに続いてMCUとDCEU両方で重要な作品を監督することになりました。
ジェームズ・ガンがここまで活躍する理由として、映画人としての修業時代を過ごしたトロマ・エンターテイメントのスピリッツが大きいのではないかと自分は考えます。
そこで、スーサイド・スクワッドとジェームズ・ガンについて解説するニコ生をお行います。
ゲストとしてお友達のナオトさん(https://twitter.com/Triumph_march)をお迎えしてお送り致します。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、前回・前々回の続きとして、キャプテン・ジャパンの妄想話について書かせて下さい。
●キャプテン・ジャパンのひみつ
コウイチが物心つく前から、キャプテン・ジャパンは都市伝説の中のヒーローでした。有名無名の漫画家がキャプテン・ジャパンのコミックを書き、メジャー・マイナーのスタジオがアニメを作りました。電通がキャプテン・ジャパンを商標登録しようとし、炎上したこともありました。
そんなキャプテン・ジャパンが実在し、自分が五代目だといわれただけでも驚きなのに、「偽キャプテン・ジャパン」も存在するというのは、もはやコウイチの理解を越えていました。
千代田が神妙な顔で説明を始めます。
「順を追って話そう。シン天皇血清を投与された<胎児>が<力>を発揮する。これに目をつけた明治政府は、<力>を得た<胎児>をスーパーエージェント<キャプテン・ジャパン>として活用した……ここまではいいな?」
「だが、明治・大正天皇はともかく、昭和天皇はこれを快く思っていなかった。昭和天皇がとりわけ慈悲深い心を持っていたからだと周囲は考えていたが、そんな単純なものではなかった」
「生まれる前から生き方を決められ、人権を奪われ、国家の象徴として人生を捧げることを強制させられる……昭和天皇は、<キャプテン・ジャパン>のことを他人ごととは思えなかったのだ」
「だから昭和天皇はことあるごとに<キャプテン・ジャパン>の指揮権を要求した。内閣や軍部から切り離し、自分と宮内省(当時)直属とした。そして、キャプテンとしての活動を抑えた」
「側室や現人神としての天皇の神格化、A級戦犯を合祀した靖国などと同じく、時代に合わないものと考えたのだ。だから即位と共に<キャプテン・ジャパン>は一旦廃止された。(当時、次世代のキャプテンとして育成されていた<胎児>は、官僚であった平岡家に養子に出されたが、これは別の話だ)。その後、共産主義の台頭と共に<キャプテン・ジャパン>は復活したが、敗戦……いや終戦の際には、GHQから徹底的に存在を隠した。<人間宣言>後の天皇血清には超人化の効果が無かったこと、宮内庁では天皇の意向がなによりも絶対であったことから、<キャプテン・ジャパン>は再度廃止された。当時のキャプテンに(天皇にはない)戸籍を与え、民間人としての生活を送らせさえした」
「だが、これに納得しない一派があった。後にジャパン会議の中核となる面々だ。彼らは、戦前に天皇が大怪我を負った際に自己血輸血できるよう貯血していたことを知ると、皇室医務主管を脅し、これを盗み出し、シン天皇血清を分離した。そして、臣籍降下した元皇族――旧皇族から威勢の良い若者を選び出し、シン天皇血清を投与した。彼らにも、天皇と<胎児>は遺伝的・霊的・人間的に近しい存在だからこそ<力>を発揮できるという認識があったんだろうな」
「そして、偽キャプテン・ジャパンが誕生した。勿論、彼らは自分たちのキャプテンを「偽」とは考えていない」
「その後、分子生物学の発達に伴い、<胎児>のゲノム解析が行われたが、他の人間と大きく変わることは無かった。実際に皇族でも元皇族でもない人間にシン天皇血清が投与されたが、<力>を発揮することができた。日本人……モンゴロイドどころか、コーカソイドやネグロイド、オーストラロイドでもシン天皇血清の効果があった」
「要するに、誰でもよかったのだ。<盾の会>のエージェントとしてキャプテンをバックアップする我々もシン天皇血清を投与されている。私もブラックリザードも、見た目と違って後期高齢者だ」
「問題は<力>の使い方だ。キャプテン、大いなる力には大いなる責任が宿るんだよ。決定されているが故に君の可能性は無限であり、止められているが故に君の飛翔は永遠だ。ノブレス……アンぺリアル・オブリージュをどう果たすかが求められているのだ」
●シークレット・エンパイア その1
その後、必要な訓練や教育を受けたコウイチは、五代目キャプテン・ジャパンとして活動を始めます。
しかし、それはコウイチが思ったようなものではありませんでした。
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