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マクガイヤーチャンネル 第194号 【『藤子不二雄Ⓐ展 -Ⓐの変コレクション-』レポート】

2018/11/07 07:00 投稿

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  • Dr.マクガイヤー
  • 藤子不二雄Ⓐ
  • 展示
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マクガイヤーチャンネル 第194号 2018/11/7
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おはようございます。マクガイヤーです。

祝日が土曜日に重なって振り替え休日にならないと損したような気分になりますね。



マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



○11月9日(金)20時~「ピコピコ少年が猫背を伸ばして『ハイスコアガール』」(放送日時が変更になりました。ご注意ください)

9月25日、「月刊ビッグガンガン」で連載されていた押切蓮介のマンガ『ハイスコアガール』が最終回を迎えました。また、アニメ版『ハイスコアガール』も7月から9月まで放送され、続編となるOVAが来年3月に発売されることも発表されました。

『ハイスコアガール』は90年代に多感な時期を過ごした自分のような元ゲーム少年であるおじさんにとっては無視できないマンガですが、同時に押切蓮介の自伝的作品『ピコピコ少年』『猫背を伸ばして』の方が当時の雰囲気や状況をきちんと伝えているのではないかと思ったりもします。

そこで、『ハイスコアガール』を関連作や90年代ゲーム文化と共に解説し、本作の魅力に迫るニコ生をお送りしたいと思います。


アシスタントとして、声優の那瀬ひとみさんが(https://twitter.com/nase1204)に出演して頂く予定です。



○11月17日(土)18時~「放送100(+α)回記念 ヨーロッパ旅行報告会&オフ会」

早いもので、ニコ生放送も100回を越えることとなりました。

これを記念して……というわけではないのですが、9月にフランス・スイス・イタリアを巡るヨーロッパ旅行を行いました。せっかくなので、同行した友人のシロたん(http://erosion-soft.com/)をゲストにお迎えして、写真と共に旅行をふりかえる報告会をしたいと思います。

いつもより放送時間が早まっていますのでご注意下さい。


また、100回を記念して、いつもより観覧客を多めに受入れる形でオフ会も開催します(無料)。その後、飲み会(有料、割り勘で3000-4000円くらいになると思います)も開催予定です。

オフ会とその後の飲み会に参加希望の方はFacebookのグループに参加し、参加表明をお願いします。

https://www.facebook.com/groups/1719467311709301/

(Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)



○12月15日(土)20時~「最近のマクガイヤー 2018年12月号」

『クレイジー・リッチ』

『スカイライン−奪還−』

『SSSS.GRIDMAN』

『ザ・アウトロー』

『ヴェノム』

その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



○12月29日(土)20時~「Dr.マクガイヤーのオタ忘年会2018」

例年お楽しみ頂いている「オタ忘年会」。2018年に語り残したオタク的トピックスやアイテムについて独断と偏見で語りまくります。

アシスタントとして御代しおりさん(https://twitter.com/watagashiori)に出演して頂く予定です。


ちなみに過去の忘年会動画はこちらになります。

2017年

2016年

2015年

2014年 

2013年



○1月前半(日時未定)「ぼくらを退屈から救いに来た『SSSS.GRIDMAN』と『電光超人グリッドマン』」

10月からアニメ『SSSS.GRIDMAN』が放送されています。

原作となる特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』は1993~94年にかけて放送されていましたが、約15年間の特撮・アニメ・玩具・ネット環境・サブカルチャーなどの進化や深化を踏まえた演出・ドラマ・ネタの数々に、毎回ハァハァと興奮しながら視聴しています。これでやっと『電光超人グリッドマン』のことが好きになれそうです。

そこで、『電光超人グリッドマン』が平成特撮に与えた影響を踏まえつつ、『SSSS.GRIDMAN』のどこがどのように素晴らしいのかを解説するニコ生をお送りします。




○Facebookにてグループを作っています。

観覧をご希望の際はこちらに参加をお願いします。

https://www.facebook.com/groups/1719467311709301

(Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)



さて今回のブロマガですが、現在六本木ヒルズ展望台で行われている『藤子不二雄Ⓐ展 -Ⓐの変コレクション-』に行ってきたので、レポートしつつみどころについて紹介させて下さい。


六本木ヒルズの展望台で行われるイベントは微妙なものが多い――というのを以前(実質的に鈴木敏夫大博覧会だった)『ジブリの大博覧会』レポート(http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1086126)で書きました。ですが、『藤子不二雄Ⓐ展』はどうしても行かざるをえません。今、本ブロマガでⒶの作品解説を連載中なこともありますが、なによりもⒶの「変コレクション」を実際にこの目でみる機会なんてそうそうないからです。


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ぼくは“奇妙なもの”“変なもの”“不思議なもの”が大好きだ。ぼくはあるコレクションをしているが、それを“変コレクション”と呼んでいる。

『Aの人生』より)

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ワシはふつうではない変なものが大好きだ!それでことあるごとに、そういった変なものを求めてコレクションしている。それが“ワシの変コレクション”だ。海外へいくと、裏町のガラクタ屋(!?)へ寄り、なにか変なものがないか探しまわってきた。

おかげで、色々な変チクリンなものがあつまった。休みの日に、ワシはその変コレクションを見ながら一人でニタニタしている。

『PARマンの情熱的な日々』より)

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……というのがⒶの「変コレクション」です。

Ⓐはこれまでも「変コレクション」を何度も自作の題材としてきました。

ブラックユーモア短編の一つ「目の無い舞姫」に出てくるインド人形はⒶのお気に入りとして有名ですし、猿の毛と皮で作った楽器が出てくる『毛のはえた楽器』は単行本未収録のままです。

『ブラック商会 変奇郎』ではマコンデの彫刻、自動ハエ取り機、キイのいらない宝石箱といった「変コレクション」を毎回必ず一つずつ登場させることでストーリーが進んでいきましたし、『コレク太の変コレクション』というそのものずばりの短編もありました。


これは絶対に行かねばなるまい……そして写真を撮りまくらねばならない(イベント全てで写真撮影可能ということが前もってアナウンスされていました)……というわけで、有休をとり比較的空いているであろう平日に行くことにしたのでした。


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久しぶりの六本木ヒルズはリア充の香りがします。エレベーターで展望台まで行くと、すぐに入り口です。


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入場すると、いきなりバー魔の巣の入り口や、店内を模したセットがあり、盛り上がります。「魔の巣」と名前がついたバーは、リアルでは歌舞伎町や西川口にあったりするのですが、勇気が無くて一度も行ったことがありません。


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Ⓐ……や、ここはⒶ先生と呼ぶべきでしょう。Ⓐ先生の等身大人形もありました! いかにもここで一緒に写真を撮って、インスタやTwitterにアップしてくれといわんばかりの展示です。おれもツーショットで撮りたかった……自分のようにぼっちで行かない方が良いかもしれませんね。


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そのまま進んでいくと、本格的な展示コーナーがあります。ⒶとFが二人で退去時に絵を描いたトキワ荘の壁や、生のカラー原稿、トキワ荘の再現セットなどは良く分かっている感じの展示です。こういうのがみたいわけですよ……


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ただ、『プロゴルファー猿』の猿になりきれる撮影スペースや、『忍者ハットリくん』のファミコンゲームの展示などがあり、ちょっとずつ自分が勘違いしていたことに気づいてもくるのでした。


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CR笑ゥせぇるすまんをみて、やっと理解しました。この展示会はあくまで知られざるⒶ作品やⒶ作品の関連アイテムの展示会だったのです。「変コレクション」は、展示会の名前として借りただけで、あくまで展示の一つに過ぎなかったのです。


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Ⓐ先生の机を再現したセットは見ごたえありましたが、そういえば『ジブリの大博覧会』でも鈴木敏夫の机が展示されていたことを思い出したりしました。


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竹谷隆之デザイン(製作はJAP工房だそう)のシルバークロスのスーツは、S.I.C.版シルバークロスといった趣でカッチョ良かったのですが、もしかして先の生頼範義展をみてオファーしたのでしょうか。今後、こういう展示会で必ず竹谷隆之デザインのスーツなり立像なりがみられるでしょうか。フィギュアもセットで売られたりするのでしょうか(今回は無かったけど)。それはそれで嬉しかったりもします。とりあえず担当者はブラッククロスとビッグ5のデザインもオーダーして、フィギュア化も進めるべきだと思います。おれは買うぞ!


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知られざるⒶ作品紹介という意味では、名作『明日は日曜日そしてまた明後日も……』がムービーコミックのような形で上映されたり、『水中花』や『万年青』が紹介されていたのは良かったですね。時々、Ⓐ作品について『怪物くん』くらいしか知らないであろう子供たちがショックを受けたのかマンガのコマに見入っているさまをみかけたりしたのですが、この経験をきっかけに立派な大人になってくれるものと思います。


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お目当ての変コレクションは、最後のコーナーにちょっとだけありました。インド人形の実物をみれて感慨深いです。


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その他、手のクリップやキイのいらない宝石箱、ムチやヤシの実の仮面なども置いてありましたが、ムチは座頭市の仕込み杖のように剣が入っている中近東のラクダ用のムチではありませんでした……


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注目したいのはⒶの蔵書の一部を展示したコーナー。思わず『魔太郎』の「フランケンシュタインを愛する男」を思い出してしまいます。

 

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