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マクガイヤーチャンネル 第77号 【『シン・ゴジラ』みました。】

2016/07/25 07:00 投稿

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マクガイヤーチャンネル 第77号 2016/7/25
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子供たちが夏休みでだらだらしてるのをみて羨ましすぎるマクガイヤーです。

嗚呼、おれも夏休みが欲しい! 二、三日の有給じゃなくて、一ヶ月くらい休んで、朝から朝までポケモンGOしまくったり、プラモ作ったりしたい!

だいたいおまえら毎日おれの金で飲み食いしたり、ゲーム買ったりしやがって!!

……という妬み嫉みの目で子供たちをみております、はい。


マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。



○7/26(火)20時~

「最近のマクガイヤー 2016年7月号」

いつも通り、最近面白かった映画や漫画についての話題をまったりとお送りする予定です。

また、ゲストとして虹野ういろう先生が出演してくれる予定です。

虹野ういろう先生のブログ : http://suiko108.cocolog-nifty.com/


『ポケモンGO』

・最近の選挙

・最近の天皇陛下

『シン・ゴジラ』が楽しみ

『スーパーロボット大戦OG ムーンデュエラーズ』とジンクピリチオン効果

『ウルトラマンオーブ』

『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』

『ウォークラフト』

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』

『ファインディング・ドリー』

『ロスト・バケーション』

『スター・トレック/グリーン・ランタン』

その他、いつも通り、最近面白かった映画や漫画、気になったトピックについて、まったりとひとり喋りでお送りします。



○8/11(木)20時~(仮)

「『シン・ゴジラ』とは何か(仮)」

7/29より期待の怪獣映画『シン・ゴジラ』が公開されます。

日本製作のゴジラシリーズとしては12年ぶりであり、総監督・脚本は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』を中断して参加する庵野秀明です。また、監督・特技監督を『平成ガメラ』シリーズや『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』で腕を奮った樋口真嗣が務めます。特撮博物館や、そこで上映された『巨神兵東京に現わる 劇場版』のコンビが、ギャレス版『GODZILLA ゴジラ』後の日本版『ゴジラ』を作るわけです。日本映画界におけるこの夏最大の話題作といっていいでしょう。

そこで、いったい『シン・ゴジラ』とはどういったものかについて語りたいと思います。

是非とも『シン・ゴジラ』を鑑賞後にお楽しみ下さい。



○8/16(火)20時~(仮)

「マイナー生物大バトル(仮)」

先日ゲストとして漫画家 山田玲司先生が主催する山田玲司チャンネルに出演しました。

先生は『Bバージン』『絶望に効くクスリ』『ゼブラーマン』などの著作でお馴染みですが、先生は『Bバージン』の後半や『ドルフィンブレイン』でもお分かりの通り、生物に造詣の深い方でもあります。

そこで8月スペシャル番組として、山田玲司先生をお迎えして生物について2時間たっぷりお話することになりました。

山田玲司先生をお迎えするのに漫画のことを全く語らないこの贅沢さに驚け!



○8/21(日)20時~

「夏休みスペシャル ドクターのお宅訪問!」

毎年恒例となっておりますこの企画。

いつもはワニスタからお送りしている当番組ですが、夏休みで家族がいない隙を狙って、マクガイヤー家から生放送でお送りします。

スタッフとアシスタントは暑さに耐えられるのか?

昨年と比べて玩具はどれくらい増えたのか?

ダサいTシャツはどれくらい出てくるのか?

乞うご期待!




番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html

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新製品のファインディング・シーマン Tシャツ

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思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ

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いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ

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情報量が多すぎる印南マクガイヤー善一TENGA Tシャツ

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マクガイヤー・ウォーズTシャツ

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ワレカラ・エイリアン・ウォーリアー


……等々、絶賛発売中!




さて、今回のブロマガですが、『シン・ゴジラ』についてです。

業界内でも限られた人しか試写に呼ばれないと話題の本作ですが、実は一足早くみることができました! 一ニコ生主なのに、なんと幸運なことでしょう!

せっかくですので、我が愛するブロマガ読者さんにだけ映画の内容について簡単にお知らせしようと思います。特別ですよ!

絶対にネタバレしないように書きますが……信じるか信じないかはあなた次第です!



まず、映画の冒頭で、『シン・ゴジラ』の「シン」の意味がはっきりします。


題名の一部をカタカナにし、複数の意味を持たせるのは庵野作品というか『エヴァンゲリオン』ではよくやられていたことです。

たとえば最初の劇場版である『シト新生』には、「死と新生」と「使徒新生」の二つの意味がありました。

テレビ版第24話の題名である『最後のシ者』には、「使者」と「死者」の他、渚カヲルの「渚」の偏と旁を分けたものという意味がありました。

「題名に複数の意味を持たせる」というのは新劇場版も引き継いでおり、『YOU ARE (NOT) ALONE』、『YOU CAN (NOT) ADVANCE』、『YOU CAN (NOT) REDO』――すなわち「孤独かもしれないし、孤独じゃないかもしれない」、「前に進めるかもしれないし、進めないかもしれない」「やりなおせるかもしれないし、できないかもしれない」――と、実に映画の内容を表した副題がつけられていました。


それでは『シン・ゴジラ』の「シン」とはいったい何を意味するのでしょうか。「新」なのか「真」なのか、はたまた「神」や「辛」なのか?

そういえば今川泰宏が監督した『真ゲッターロボ 世界最後の日』は、「真」と書いて「チェンジ!!」と読ませていました。どうでもいい話ですかそうですか。


なんと「シン」は「Sin」の意味でした! 間違いない!!

しかも、「ニッポン対ゴジラ」という副題のようなものが本作のポスターには書かれていますが、「Sin」は「ゴジラ」だけではなく「ニッポン」にもかかっているのです。



『シン・ゴジラ』の舞台は20XX年――近未来の日本、というかニッポンです。美しかったニッポンの山河は、すっかり荒廃しています。

福島、川内、浜岡、そして若狭……複数回の大地震と大津波、それにより引き起こされた原発事故により、ニッポン国土はプルトニウムを含む放射性物質に汚染され、それから放射される激烈なレベルの放射線により、90パーセントが居住不能となりました。首都機能はサイタマに遷都、国民の大多数はサイタマ・アリーナを中心に『進撃の巨人』のような壁に囲まれた要塞都市「第二新トウキョウ市」にて生活していました。汚染された壁の「外」と「内」の行き来は厳密に制限され、一般国民は大量保管されていたサッポロポテトバーベQあじを主食として生活しています。


しかし、この期に及んでもニッポンは原発を捨てきれませんでした。ニッポンの事故を教訓に、ドイツのみならずアメリカやフランスまでもが原発を捨て去った状況でもなお、ニッポンは世界でも有数の原発を保有していました。一定レベルの放射線が漂う地方都市に、可能な限りロボット化・ユニット化された原発が林立し、使い捨ての労働者たちがマスクと防護服を身につけて働いているのです。目的は外貨の獲得と核兵器用のプルトニウム供給ですが、その他の理由もありました。

かつて世界第二位の経済大国という栄華を誇ったニッポンですが、二度三度と原発事故が起こっても戦後○十年間で確立した政治と産業の利権構造を崩せなかったのです(本作の8割が会議と書類に判子をつくシーンで占められているのも、官僚主義と利権構造から脱する難しさを描いています)。

ここまでの状況を、内閣官房副長官を演じる長谷川博己がホワイトボードを用いてテンポよく説明するさまは、どことなく『トップをねらえ!』第四話冒頭を連想させます。

「残念ながら、ニッポンはすっかり駄目になってしまいました」

わざと首を打出の小槌のように振りながら、そう茶々を入れる文科省大臣を演じるのは『ガメラ3』でも好演していた手塚ひろみです。


そんな中、核兵器用のプルトニウム精製の目的で南沙諸島に僅かに建てられた中国の原発が、謎の事故を起こします。事故現場に散乱する、人間と巨大な三葉虫の死体。事故を起こしたにしては低い放射線レベル、次々と沈没事故を起こす原子力潜水艦と原子力空母……そして、事故水域は段々と日本列島に近づいてきます。


もはやニッポンの宗主国と呼んでも構わないアメリカから提供された事故当時のソナーやガイガーカウンターの記録、衛星やグローバルホークからの映像、赤外線センサーの解析結果等々……数々のデータは、「それ」が「巨大不明生物」としか形容できない存在であることを示しています。

しかも、「巨大不明生物」は明らかに放射性物質を求め、吸収し、エネルギー源とすると共に、周囲を放射性物質で汚染しているのです。

世界で有数の核物質を保有し、発電を続ける日本に、「巨大不明生物」がやってくるのは時間の問題であることは明らかでした。


ニッポンの閣僚と官僚たちが集う会議に、アメリカ国務省からの連絡員兼オブザーバーという名の監視員として参加した石原さとみが、渡辺謙なら決してしないであろう微妙な発音で呟きます。

「ガッズィーラ……」

皆を凍りつかせたのは、石原さとみの英語の演技が酷いからという理由だけではありませんでした。



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