おはようございます。
遂に『仮面ライダー アマゾンズ』が最終回を迎えて、呆けたようになっているマクガイヤーです。
来年の春から第二シーズンが始まるらしいのですが、正直待ちきれないです。こんなにアマゾンズのことが気になるなんて……く、くやしい!
さて、先週の木曜日に山田玲司チャンネルにゲスト出演致しました。
いつもどおり前半無料部分がニコ動にアップされています。
更に、先生の御厚意で、マクガイヤーチャンネル入会者も後半有料分を観ることができます。
また、山田先生もゲストでマクガイヤーチャンネルに出演してくれる予定です。
現在、日程を調整中です。
マクガイヤーチャンネルの今後の予定は以下のようになっております。
○6/30(木)20時~
「最近のマクガイヤー 2016年6月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
・『最近の山田一郎』
・『最近のEU離脱と都知事』
・『最近のワクチン薬害研究捏造』
・『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー ニンニンガールズVSボーイズ FINAL WARS』
その他、いつも通り、最近面白かった映画や漫画、気になったトピックについて、まったりとひとり喋りでお送りします。
○7/5(火)20時~
「ピクサー続編映画の光と闇(仮題)」
7/16よりピクサー期待の新作映画『ファインディング・ドリー』が公開されます。
本作は『ファインディング・ニモ』の13年ぶりの続編です。
ピクサーが作る映画とその続編には、傑作もあれば、駄作もありました。
そこで、ピクサー過去のシリーズ作品を振り返りつつ、「ピクサーの続編とはなにか?」について考えたいと思います。
○7/26(火)20時~
「最近のマクガイヤー 2016年7月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。
マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html
思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ
いつもイラストを描いて頂いているアモイさん入魂の一品、キヨポンマグカップ
……等々、絶賛発売中!
さて、今回のブロマガですが、山田先生のニコ生でも話題にした映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』について話題にさせて下さい。
や、おっくんこと奥野さんに「草薙素子の口説き方を考えてきて下さい!」と連絡された時は戸惑ったのですが、結構盛り上がりましたね!
自分がこの映画を観たのは、ガメラ3の渋谷炎上で有名な、今は無き渋谷の東急文化会館でした。
これまた今は無き東京国際ファンタスティック映画祭にて、一般公開よりも早く上映されたのです。
『機動警察パトレイバー the Movie』にて押井守にハマり、すっかり一匹のオシイストになっていた自分が、一足早く観られるこのチャンスを逃すわけがありません。チケットぴあにてしっかりチケットをゲットし、期待に膨らむ胸で劇場に駆けつけました。舞台挨拶で出てきた大塚明夫のダンディーさと、押井守の声の小ささに驚いたことを今でも覚えています。
今でも覚えているといえば、上映後のことです。
大塚明夫目当てで来たと思しき女性客が爆睡していたこと、
まだピチピチだった田中敦子に、声オタらしき小太りのおっさんがサインをねだっていたこと、
そして、いかにもオシイストっぽいハイテンションの兄ちゃんが「すげー! すげー! 銃やアクションがとにかくリアルですげー!」と叫びまわっていたこと、
……等々が今でも記憶に残っています。
そもそも原作漫画である『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、SFとしてそれほど目新しい話ではありませんでした。
脳を部分的に機械化したサイボーグがネットを介してハッキングし合うという話はウィリアム・ギブスンやブルース・スターリングなどのサイバーパンク作家が既に書いていましたし、科学技術や社会システムが発達した世界で肉体のどこまでが「自分」なのか、「自分」とはいったい何なのか――すなわち実存の問題は、SFというジャンルでいえばフィリップ・K・ディックが、もっと広い文学という分野でいえばカミュやサルトルといった実存主義作家たちが既に扱ってきたものでした(ちなみに、山田玲司先生が村上春樹を引き合いに出したのは、春樹が日本における実存主義の代表的作家であることからも納得です)。
では何が新しかったかというと、マンガというジャンルにおいて、最先端の絵柄とコマ割りでサイバーパンクというネタを存分に描ききったことが新しかったわけです。
このことは士郎正宗もしっかり自覚していて、「表層をなめただけの軽いサイバーパンクもどきで、サルまねっぽい一面もある」なんて表3に書いていたりします。ポストアポカリプス後のユートピアとみせかけたディストピアを舞台にした『アップルシード』や、見かけはほとんどエロマンガにも関わらず『ディアスポラ』もかくやという電脳話を展開する『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』の方が、SFとして先進的なのです。
士郎正宗としては、それまで単行本を出していた青心社のようなマイナー出版社ではなく、ヤングマガジン海賊版とはいえ講談社という「メジャーリーグ」のバッターボックスに立つにあたって、「サイバーパンクと電脳」「未来警察」「ハイレグ刑事」……等々、できるだけ分かり易くて一般読者に受け入れられ易いネタを選んだつもりだったのだと思います。本当に分かりやすかったかどうかは別問題ですが。ちなみに、同じくヤンマガ海賊版に連載されていたマンガで有名なのは『サムライダー』や『GOD SAVE THE すげこまくん!』などが挙げられます。
で、「このままだと家のローンが払えない」という奥さんの訴えにより映画化依頼を引き受けた押井守ですが、映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のどこが新しかったかといえば、以下にまとめられるでしょう。
・アニメでサイバーパンクを本格的に扱った作品は初めてだったこと
・『機動警察パトレイバー the Movie』から引き続いてきたレイアウトシステムによる画面作りが最高潮に達したこと
先に書いたハイテンションの兄ちゃんの台詞は、ごく当然の反応だったわけです。
もっといえば、画面のサイバーパンクっぽいカッチョ良さ以外は、話を含めて、いつもの「押井守の映画」だったわけです(勿論、押井守が予算をかけて作る映画はどれもこれもカッチョ良い画作りが魅力なわけですが、ここまでサイバーパンクな画作りは初めてでした)。
それでは、「押井守の映画」というか「押井守の考える映画」とは、いったいどういうものでしょうか。
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