小沢一郎代表、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン駐日ドイツ連邦共和国大使と意見交換(2014年5月20日)
生活の党小沢一郎代表は5月20日、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン駐日ドイツ連邦共和国大使の表敬訪問を受け、日独関係をはじめ、集団的自衛権をめぐる憲法議論などについて意見交換しました。
ヴェアテルン大使から集団的自衛権に関する憲法解釈について生活の党の見解を求められた小沢代表は、「我が国と直接関係のない紛争に集団的自衛権を名目にして参加することは憲法9条で禁止されている。安倍政権がそれを行おうとするなら9条を改正する以外にない」と述べました。
また、小沢代表は、自国防衛では個別・集団を問わず自衛権行使は当然であると指摘し、それ以外の我が国と直接関係のない紛争に対しては、「国連を通じて協力することが日本国憲法の精神である。現行憲法9条の精神を変える必要はない。ただし、国連平和維持活動にはもっと積極的に協力すべき」との考えを示しました。
さらに小沢代表は、自民党幹事長時代に発生した湾岸戦争をめぐる国際社会、日本の対応について言及。「国連安全保障理事会では、中国とロシアは棄権したが、実力行使を含むあらゆる手段を講じることを認めた。あの時の多国籍軍は準国連組織であったため、私は医療であれ、輸送であれ、多国籍軍に参加すべきと主張したが、総理がそれを決断できず派遣できなかった。日本は国連が認めていない紛争には参加できないが、国連が認める平和維持活動には参加できる」との見解を示しました。
これに対してヴェアテルン大使は、「日本が国連を通じた平和維持活動に積極的に取り組むことは国際社会、ドイツ政府も大歓迎である」と述べました。最後に「国会での焦点課題について、小沢一郎代表から直接意見を聞くことができ、大変興味深かった」と述べるとともに、今後の対話継続への意欲を示されました。