鈴木克昌代表代行・幹事長 定例記者会見(2014年5月9日)


5月9日、鈴木克昌代表代行・幹事長が定例の記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。


20140509幹事長記者会見


【 冒頭挨拶 】

今日、国民投票法改正案が通ったというのは、ある意味では、国会にとっても国家にとっても非常に大きな分岐点だったと思う。
我党も7党の皆さんと一緒に提出者になったが、これは我党としてはかねてより加憲という立場だから、加憲をするにしても何にしても今の憲法の中に国民投票によると書かれている以上、その法制が出来なければ加憲どころではないということで、そういう意味合いで法案提出者の一人となり、そして賛成したということである。

これで、憲法上の欠陥が整備されたということだから、この後憲法改正ということになっていくと思うが、問題は何を変えるのかというところで、我党としては、今日も小宮山さんが壇上から言ったように、基本的人権等、憲法の4原則を守ることを前提として、足らざるところを加憲をするという方向になっていくが、最大のテーマは恐らく憲法9条の改正の話になってくると思う。
これについては、我党ははっきり憲法9条については変えるべきではない、いわゆる国連の下で平和活動を行うことについては、我党は賛成という形になっていくと思うが、それはその時の流れの中でしっかりと議論をするということだが、加憲ということもあって賛成をしたということでご理解いただければいいと思う。

その他では、恐らく皆さんの方から参議院の統一会派の動きについて出てくるのではないかなと思っている、今のところ私の方から具体的な話は何もない。
参議院の方に統一会派を組まないかという、党の代表という形ではなくて、個人的な話があったという報告は聞いているけれども、それは、党としての正式な話ではないと私は理解をしているので、いずれまた党として正式にお話があれば、そのお話はさせていただこうと思っているが、今日只今の段階でどうこうという具体的な話はないということである。

それから、集団的自衛権の問題について、12日の週と総理が言ってみえるので、安保法制懇から恐らく来週には報告書が出るのではないのかと思うが、どういう形になっていくのか、閣議決定の前に政府答申か何かをして、議論をして、そして閣議決定にというような動きに聞いているけれども、いずれにしてもそれは仮定の話だから、現実に来週安保法制懇の報告書がどういう形でいつ出されるのかというのを見守っていきたいと思っているし、その状況においてまた党としての見解や議論をしていきたいと思っている。

それからもう一つ申し上げておくが、今日小宮山さんが壇上で触れたけれども、アフリカのナイジェリアで女子生徒、子供たちが200人くらい誘拐されたという、非常に非人道的な話がある。これについては、我党としても本当に重大な問題だと思っており、そういうこともあって今日、賛成討論の中であえて触れたということである。


【 質疑要旨 】


国民投票法改正案について

Q. 国民投票法改正案について、今日はまず衆議院を通過ということで、おっしゃられたように何を変えるかが問題で、検討を加えること自体は反対しないけれども、今の安倍政権が進めるものを後押しすることになってはいけないという逡巡もあったと思うが、あらためてここまで来たことの受け止めを。(NHK)
A. 確かに今こういう時期だから、賛成そして提出者の一人に加われば、誤解をされる可能性があるわけだけれども、しかしそれは全く別の話だから、我党としてはかねてよりの持論、党の方針にのっとって粛々と行ったということであり、だからと言って今の安倍政権や自民党が進めようとしていることについて賛成をしているという意味では全くない。
それはもう全然次元の違う話だと思う。
Q. 法整備として手続法に関しては共同で乗るけれども、今政権が進めようとしている、憲法改正も視野に入れた動きについては対応していくということはないと。(NHK)
A. まったくない。
全く別の次元の話だと思う。
Q. 生活の党が求めていた、改憲以外の国民投票については検討課題ということになっているけれども、生活の党としてはどういう風に働きかけていくのか。(共同通信)
A. 我党は、安全保障の部分、国連指揮下での国際貢献という部分以外だと、例えば国会法の改正とか、地方自治法の改正とか、他にも沢山あるけれども、整理して我党が今この部分を変えたいというところはまた別にお示しできると思う。
Q. 改憲以外での国民投票も出来るようにするということについてはどのようにお考えか。(共同通信)
A. それは今後憲法審査会の中でもリードしていきたいと思う。

滋賀県知事選挙について

Q. 滋賀県知事選について、三日月さんが立候補を表明されているが、生活の党としてはどういう風に対応していくのか。(読売新聞)
A. ご本人が直接私の部屋にご挨拶に見えたし、この党の控室にも見えたようである。もちろん党を分かれる前は民主党の中で同じ志を抱いた仲だから、我々としては親近感と言うのか、仲間意識を持っている。
ただ、今後正式な形で、民主党とか、滋賀県連とか、それから三日月選対の方から具体的なご要請があれば、我々としては真剣に、あえて言えば前向きに検討させていただくという風に思っている。

今日の段階でどうこうするという話ではないので、挨拶には見えたけれども、よろしくお願いしますという話はあっても、具体的に推薦をお願いしたいとか、支持をお願いしたいとか、選対に一緒に入ってもらいたいとかそういう話ではなかったので、それはご挨拶として受け止めた。
今後あれば、前向きに検討させていただこうということである。
Q. 今日、三日月さんが見えられたのは本会議が終わってから?(共同通信)
A. 本会議前。
私は憲法審査会に出ていたものだからいなかったけれども、秘書がお目にかかったということである。
全部を回られたのか、どこを回られたのかは分からないが、私の部屋とここを回られたのは事実である。

安倍内閣発足から500日経過について

Q. 安倍内閣が閣僚を変わらずに500日ということなのだが、率直に受け止めを伺いたい。(NHK)
A. それは、大臣が変わるとかいうことがなく来られたということは、大体大臣が変わる時は不祥事があるわけだから、不祥事がなくてここまで来たというのはいいのではないか。私はそう思う。
Q. 今の安倍内閣が国民に支持されていると受け止めてよいか。(NHK)
A. それはまた話が別でしょう。
ただ500日一人のメンバーも変わらずに来られたという事実だけで、それを言うと国民の支持がということとはまた全然別だと思う。
でも、人間の体だから何があるか分からない。病気になられる方も欠ける方もなしに来られたということは、それはいいことだと思う。